現在ゼリンスキーは、自身の「Dean Zelinsky」ブランドで、"伝統"に"巧みな仕掛け"とを上手く掛け合わせたギターを作り続けている。ここには、正にゼリンスキーが36年間積み重ねてきた経験そのものが楽器として形となっている。 "Z-Glide(Z-グライド)"ネックや、超極薄シングル・カッタウェイのZenyattaのような独創的かつ画期的なコンセプトを掲げ、ゼリンスキーはギターという楽器の機能・デザインの可能性を、また広げたのだ。
Dean Zelinskyの革新的なアイデア
「The Z-Glide Reduced Frictionネック」ギターネックの概念を覆す革命…。よりスムーズにプレイ中のポジションチェンジができるようデザインしました。グロス塗装特有の、あの手がへばりつくような感覚を軽減します。
このネックは、Dean Zelinsky本人の発想よって生まれました。ネック背面に精巧に施された無数のパターンの彫刻により、掌に触れるネックの表面積を減らし、プレイヤーの掌とネックとの間に空気層を作ります。また、汗や湿気を捉え、ネック裏が過度な湿気を持たないようにデザインされており、結果、引っかかりがなく、スムースなポジションチェンジを可能とし、触り心地にも優れたネックが完成しました。
「ここ何年にも渡るギターデザインの歴史の中で、これこそ、はじめて本当に革命的といえるデザインなんじゃないかと思う。他のどのギターメーカーも、ギターネックの表面の肌触りに関してはあまり触れて来なかった。多くのメーカーとっては、サテンフィニッシュか、オイルフィニッシュがその解決策だった。しかし、そのどれをとっても、僕らのZ-Glideのような触り心地の良さとプレイヤビリティーは実現できなかった。塗装(フィニッシュ)によって解決せねばならないという既成概念からの脱却が、Z-Glideを開発するインスピレーションに重要な役割を果たしたと考える。この"マジック"は、フィニッシュという概念の裏に隠されていたという事なんだ」 ------------------------ ディーン・ゼリンスキー談