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ホルン・マウスピースについて

マウスピースは、音を作り出すための重要なパーツです。
マウスピースの種類を変えることにより、さまざまな音色で演奏することができます。

マウスピースとは

ホルンのマウスピース

本体に装着し、口を付ける部分(発音をする)パーツです。

マウスピースの素材

ホルンのマウスピースは真鍮(ブラス)に銀メッキや金メッキを施したものが一般的です。
なかには、プラスチックなどの樹脂で作られたものもあります。

ホルンのマウスピース 真鍮製銀メッキ仕上げ

真鍮製・銀メッキ仕上げ

真鍮に銀メッキを施した、最もスタンダードなタイプです。響きはやや暗めになる傾向があります。

ホルンのマウスピース 真鍮製金メッキ仕上げ

真鍮製・金メッキ仕上げ

金メッキを施したマウスピースは、口当たりが非常に滑らかに感じます。銀メッキと比較すると少し抵抗はありますが、口当たりがよいため唇の自由度が増します。マウスピースの中にまで金メッキを施したものを「インナーゴールド」と呼びます。

ホルンのマウスピース プラスチック

プラスチック

軽量で丈夫なプラスチック(樹脂)素材を採用したタイプです。練習用としてアンブシュアの確認のためにクリアカラーで作れているものや、カラフルなものもあります。金属アレルギーが心配な方にも選ばれています。

ホルン・マウスピースの選び方

ホルンのマウスピース選びで一番注意したいのが、正しいシャンクのマウスピースを選択するということです。

シャンクとは

マウスピースの差し込み口(楽器に装着する部分)のことです。メーカーによってシャンクが異なりますので、楽器にあったシャンクのマウスピースを選ぶ必要があります。

ホルンのマウスピースの構造

ヨーロピアン・シャンクとアメリカン・シャンク

ホルンのシャンクは2つのタイプに分かれています。

「ヨーロピアン・シャンク」と「アメリカン・シャンク」です。それぞれシャンクの傾斜に違いがあり、比較するとヨーロピアン・シャンクのほうが傾斜はなだらかです。シャンクとリードパイプが合っていないと、空気が漏れたり、マウスピースがぐらついたりしてしまいます。

ヨーロピアン・シャンクアメリカン・シャンク
楽器メーカーヤマハ
アレキサンダー
シュミット
ヤマハ
ホルトン
ハンスホイヤー
コーン
マウスピースアレキサンダー
シュミット
ティルツ
ベストブラス
シルキー
JK(ヨット・カー)
ティルツ
ベストブラス
傾斜3/100
(シャンクの長さが100mm増えるごとに、シャンクの直径が3mmずつ減っていく)
5/100
(シャンクの長さが100mm増えるごとに、シャンクの直径が5mmずつ減っていく)

※メーカーによっては、どちらもラインナップしている場合があります。
※ヤマハのホルンはどちらも適合するダブルシャンクを採用しています。

マウスピースの構造

素材やシャンクの他に、マウスピースの音色や吹奏感を決定する最も重要な要素が中の構造です。ごくわずかな違いが、音色や吹奏感を大きく変えます。

トランペットのマウスピースの構造※画像はトランペットのマウスピース

カップ(リム)内径

マウスピースのカップ(リム)内径

リム内径は小さいほど、高音域が出しやすく耐久性に優れていますが、音量は小さくなります。逆に大きいほど、音量も大きくなり低音域が出しやすくなります。

一般的にオーケストラのプレイヤーは大きいサイズを好み、吹奏楽は中庸、ジャズのビッグバンド奏者は小さいサイズを使用する傾向にあります。

カップの深さ

浅いカップ 深いカップ
浅いカップのマウスピース 深いカップのマウスピース
明るい音色で高音域が出しやすい。
音量は小さくなる。
暗めの音色で低音域が出しやすい。
音量は大きくなる。

カップの形状

カップの形状は大きく分けて「Uカップ」と「Vカップ」の2つに分類されます。

Uカップ Vカップ
Uカップのマウスピース Vカップのマウスピース
明るい音色で高音域の演奏がしやすい ダークな音色で低音域の演奏がしやすい

フレンチホルンでは、全音域での演奏を容易にするためにUとVを組み合わせた「ダブルカップ」デザインのマウスピースもあります。

リムカンター

奏者の唇が触れる部分のため、反応が顕著な部分です。

厚みのあるリムや幅が広いリムは、唇との接触面積が広くなるため、高音が出しやすく、疲れにくいです。ですが、唇の動きが制限されるため、柔軟性が失われます。

薄くて狭いリムは、コントロールと柔軟性に優れていますが、接触部分が少ないため、圧力をかけすぎるとすぐに疲れてしまうこともあります。

リムバイト

リムバイトとは、リムからカップに渡る部分(主に角度)のことを指します。リムバイトが鋭い(急な)マウスピースは、正確で安定した発音と豊かな音色が得られます。一方で、急すぎると唇の柔軟性が妨げられ、コントロールが制限されます。

リムバイトがなだらかな(丸い)ものは、唇の柔軟性には優れますが、音の立ち上がりがぼやけ、音程が定まりにくくなります。

スロート

カップの底、シャンクにつながる部分。マウスピース内径の中で最も狭い部分です。演奏時の抵抗感に大きく影響を与えます。細く長いスロートは、抵抗が強くスピード感がある明るい音色になり、高音域が出しやすくなります。太く短いスロートは、暗めの音色で大きな音量が得られますが、抵抗が少なく疲れやすくなる傾向があります。

バックボア

バックボアは、スロートの先にある部分です。スロートと同じく、バックボアの太さによって音色と抵抗感が変化します。

狭い 広い
バックボアの狭いマウスピース バックボアの広いマウスピース
抵抗が強い
スピード感がある明るい音色
高音域が出しやすい
抵抗が少なく、疲れにくい
暗めの音色で大きな音量

さいごに

ホルンの音色・吹奏感に大きく影響を与えるマウスピースについて紹介しました。マウスピースの構造のほかにも、歯並びや唇の形、口の筋肉などさまざまな要素が音の反応や音色に関係しています。もちろん、楽器とのマッチングも重要です。色々なモデルを試し、自分にぴったりのマウスピースを見つけてみてください。

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