
店舗や施設など多数のスピーカーを駆動するのに適したハイインピーダンスのシステムの接続についてご紹介します。
なぜ多数のスピーカーを繋ぐ際にローインピーダンス(4Ω/8Ω等)ではなく、ハイインピーダンス(100V/70Vライン)を使うのか。それは「ローインピーダンスで並列接続すると全体の合成インピーダンスが下がりすぎてアンプが破損するが、ハイインピーダンスはトランスを介すため並列で何台も安全に接続できる」という仕組みがあるからです。高電圧・低電流にすることで、細いケーブルでも信号の減衰(オームの法則による損失)を抑え、長距離配線が可能になるという利点もあります。
まとめると「多数のスピーカーから長距離配線でも安定して音を出せるから」ハイインピーダンスシステムを使用します。
ハイインピーダンス・パワーアンプとスピーカーの組み合わせは下記となります。
「パワーアンプの定格出力≧スピーカーの合計W数」
例) パワーアンプをCMP120とした場合

ケーブルはバラ線を使い、端子にネジで固定します。
パワーアンプの出力電圧によって、接続箇所が異なります。
例)100Vラインの場合

例)70Vラインの場合


この位置の場合、アンプ側が「100Vライン・15W」、「75Vライン・7.5W」の2つのケースに対応します。
切替タップ
駆動方法(パワーアンプ側の電圧、ワット数)に合わせて切り替えます。
スピーカー下部の切替タップを回し、▲印に今回の電圧、ワット数を合わせます。
※画像の場合
ハイインピーダンス・スピーカーはすべて並列(パラレル)で接続します(渡り配線ともいわれます。)

スピーカーケーブルの接続
01アンプ側の「+」とスピーカー側の「+」を接続、「-」も同じように接続します。
021台目の「+」と2台目の「+」を接続、「-」も同じように接続します。
033台目以降も同じように接続します。
ハイインピーダンスパワーアンプにローインピーダンススピーカーを組み合わせると、アンプから高電圧がスピーカーにかかり、非常に危険です。逆にローインピーダンスパワーアンプにハイインピーダンススピーカーを組み合わせると、スピーカーの要求するインピーダンスが高すぎるため、アンプのボリュームを最大にしても小さな音しか出ず、故障はしませんが機能しません。システム全体で「ハイインピーダンス専用」か「ローインピーダンス専用」かを完全に統一してください。
アンプの出力とスピーカーのタップ設定は、システム全体でどちらか一方に統一しなければなりません。アンプ出力を「100Vライン」にしているにもかかわらず、一部のスピーカーのタップを「70Vライン用」のワット数に接続してしまうと、そのスピーカーには想定以上の電圧がかかり、音が歪むだけでなくスピーカーの破損に繋がります。
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