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ハンドパンとは

UFOのような独特のフォルムと神秘的な音色で、近年愛好家を増やしている”ハンドパン”とは、いったいどんな楽器なのでしょうか。

歴史

ハンドパンは、スイスのパンアート(PANArt)社によって2000年に開発された「ハング(Hang)」が起源になって生まれた比較的新しい楽器です。幻想的な空間を構築するような美しい音色や響きをもつため、近年、リラクゼーションや瞑想の場にも用いられるようになりました。

形状

ハンドパンは、主にスチールやステンレス鋼が素材となり、ドーム状に加工された二つの鉄版を溶接することで作られています。上部には、音階を奏でるためのトーンフィールドが配置されており、各トーンフィールドは特定の音階に調律されています。そのため、どんな音楽を作りたいかによって、適した音階を選ぶことが大切です。

各部位名称

ハンドパンとは

上部(Ding Side)

トーンフィールド
音を鳴らす青い〇で囲った部分
Ding (ディング)
真ん中の盛り上がった部分 (最も低い音が鳴る)
Dimple (ディンプル)
トーンフィールドの中のくぼみ部分

底部 (Gu Side)

サウンドホール (Gu)
裏面の空洞部分

設置と演奏方法

SELA CAJON / SE 198

〈設置方法〉

一般的に、大きなトーンフィールド(低音)が自分のお腹側、小さなトーンフィールド(高音)が膝側・外側にくるようにセッティングします。しかしながらプレイスタイルや曲によってずらしたりする自由なセッティングが可能です。
あぐらをかいたり、立奏の場合はスタンドを使用して、サウンドホールの空洞をしっかり確保して演奏します。

〈演奏方法〉

演奏方法はシンプルで、一般的に指の腹や、指の根本などでトーンフィールドを叩くことで音を鳴らします。

中心のDing(ディング)は真ん中を、周りはトーンフィールドとDimple(ディンプル)と呼ばれるくぼみの境目をタップすることで綺麗な音を鳴らせます。

演奏者の目指す音楽によって奏法はさまざまであることが特徴の一つです。特別な知識は必要ないため、初心者でも簡単に始められます。

音階(スケール)について

ハンドパンごとに、トーンフィールドは特定の音階(スケール)に調律されています。
やりたい音楽や雰囲気に合わせて、好みの音階のハンドパンを選ぶことが重要です。

スケールの特徴

Minor

マイナースケールのハンドパンは、メランコリックで重厚な音色も、遊び心のある音色も可能にするニュートラルな音階です。
・・・Kurd, Amara, Pygmy…

Major

メジャースケールのハンドパンは、より高揚感があり陽気な特徴があります。晴れやかでフレッシュな音楽を得意とします。
・・・Sabye, Hijaz…

例)

D Amara

トーン:D3、A3、C4、D4、E4、F4、G4、A4、C5

C#Kurd

トーン:C#3、G#3、A3、B3、C#4、D#4、E4、F#4、G#4

F# Hijaz

トーン:F#3、C#4、D4、F4、F#4、G#4、A4、C5、C#5

D Kurd

トーン:D3、A3、Bb3、C4、D4、 E4、 F4、 G4、 A4

C# Amara

トーン:C#3、G#3、 B3、 C#4、 D#4、 E4、 F#4、 G#4、 B4

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