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- YAMAHA DHR/CHR シリーズ
2021年に発売されたヤマハ・パワードスピーカー「DHRシリーズ」、パッシブスピーカー「CHRシリーズ」は、このクラスでは珍しいプレミアム合板キャビネットにポリウレア塗装を施したキャビネット、そして低域ウーファーのサイズが異なる10、12、15インチモデルが用意され、10インチモデルは固定設備や様々な用途に対応し、12インチモデルはフロアモニター用途に、15インチモデルはFOHメインシステム用に最適化され、多様なSRアプリケーションの要件を満たすというコンセプトが特徴です。2024年7月、両シリーズに「DHR15M」、「DHR12」、「CHR15M」、「CHR12」の4機種が追加されました。「DHR/CHR15M」モデルは、既存の12インチモデルと同様に15インチウーファーに1.75インチ高域ドライバーを同軸に配置し、大型の定指向性ホーンを採用、よりパワフルなステージモニターとして最適化されています。「DHR/CHR12」モデルは、既存の10インチモデルと同様に回転可能なホーンや専用のUブラケットが用意され、固定設備や様々な用途に対応する選択肢が増えます。
DHR/CHRシリーズ紹介動画
シリーズ共通の特長
このクラスには無い木製合板製キャビネット
キャビネットにはヤマハスピーカーのフラッグシップモデルDZR/CZRシリーズと同様の合板を採用し、不要な振動を最少に抑え、クリアなサウンドを実現しています。強固なポリウレア塗装の仕上げは剛性を高め、スリ傷などにも強い堅牢性も備えています。
専用設計のトランスデューサー
高出力ウーファーは、精確でパワフルな低域を最少の歪みで出力し、精密な1.4インチコンプレッションドライバー*は精確な中～高周波数域を生み出します。
* DHR/CHR12M、D/CHR15Mは1.75インチ同軸コンプレッションドライバーです。
様々な音響環境に最適化したキャビネット設計
両シリーズ共に10･12インチモデルは、回転可能な高域ホーンを備え、リギングポイントを装備し、専用のUブラケットUB-DXRDHR10とUB-DXRDHR12も用意していますので、固定設備をはじめ多様な用途に対応します。
12インチと15インチのMモデルはヤマハスピーカーでは初の同軸ドライバーを備えており、フロアモニターとして、よりスムースな周波数特性を実現し、明瞭性を向上させました。シリーズ最大の15インチモデルは、2つの設置角が選べるスタンドソケットと固定設備や仮設システムで使用する際のリギングポイントを装備しています。
同軸型の利点
ヤマハのPAスピーカーでは初となる「DHR/CHR12」で搭載され、新発売の「DHR/CHR15M」でも採用されている同軸ドライバーは、特に足元に置いて使用する「フロアモニター」使用時に幾つかのメリットがあります。
- 低域・高域の音の音源位置がリスナーに対して等しいため、リスニング時、特にクロスオーバー周波数近辺の到達時間(位相)が等しくなり、時間(位相)差が原因の聴感歪が発生しづらく、音の明瞭性が向上します。
- 低域・高域が独立したバイアキシャル型と比較して、フロアモニター使用時にL/R関係なく対称に設置ができます。また高さが低い構造にできるためステージの見栄えが向上します。
- 12インチMモデルは、ウーファー部分のコーン紙が、ホーンフレアのような働きをするため、ホーンが無くても円錐状の放射パターンが可能になります。
- 15インチMモデルは、フロアモニター設置時に水平65°、垂直75°と垂直方向に広い指向性を持つ定指向性ホーンにより、奥行のあるステージでも対応可能です。
バイアキシャル型の利点
「DHR/CHR15」、「DHR/CHR12」、「DHR/CHR10」が採用している低域と高域の音源が分離している「バイアキシャル型」のメリット
- 低域・高域が分離しており、ホーンを搭載している「DHR/CHR10」と「DHR/CHR12」では、構造上ホーンの向きが回転できるため、設置環境に応じて高域指向角度の変更が可能です。
- 一般的なホーンを搭載した商品の場合、能率が上がるため最大音圧レベルが高くなります。
- 固定設備使用において、ホーンを下にすることで反射物を避けるような設置が可能になります。
DHRシリーズの特長
高効率1000WのClass-Dアンプ搭載
DHRに搭載している軽量で高性能なClass-Dアンプは最大1000W*の出力で、優れた明瞭度と動的特性により、最大131dB(DHR15)の音圧レベルを生み出します。
* DHR10は出力レベル700W
簡単に使用可能な2チャンネルミキサーを内蔵
DHRシリーズのスピーカーは、2つの入力チャンネルを備えています。CH1は、XLRとTRSフォーンのコンボジャックを装備しており、マイクやライン入力信号のどちらも入力が可能です。CH2はXLRとTRSフォーンのコンボジャックの他にCDプレーヤーのようなステレオラインレベルの入力ソース用にペアのRCAピンジャックを備えています。
内蔵のミキサー機能により、CH1とCH2をミックスする「CH1＋2MIX」と信号をCH1のみに制限する「CH1 THRU」を選択できます
CHRシリーズの特長
既に所有されているアンプが使用可能
パッシブスピーカーの「CHRシリーズ」は、パワーアンプを搭載していませんので、既にパワーアンプをお持ちの場合は、そちらをご使用頂くことが可能です。ヤマハのパワーアンプリファイアー「PXシリーズ」を使用すれば、「CHRシリーズ」各モデルの専用プリセットが使用できます。（ファームウェアバージョンV1.65以降）
DHRシリーズ主要規格
| DHR15M | DHR12M | DHR15 | DHR12 | DHR10 | |
|---|---|---|---|---|---|
| アンプ内蔵 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 再生周波数帯域(-10dB） | 50 Hz-20 kHz | 55 Hz-20 kHz | 44 Hz-20 kHz | 48 Hz-20 kHz | 52 Hz-20 kHz |
| 公称指向角度（水平x垂直） | 65°x75° | 90°円錐 | 90°x60° | 90°x60°（回転可能） | 90°x60°（回転可能） |
| 最大音圧レベル（1m） | 131 dB SPL | 129 dB SPL | 131 dB SPL | 130 dB SPL | 128 dB SPL |
| コンポーネント（LF/HF) | 15 インチ/1,75インチ | 12インチ/1.75インチ | 15インチ/1.4インチ | 12インチ/1.4インチ | 10インチ/1.4インチ |
| 定格出力（最大/連続） | 1000W/465W | 1000W/465W | 1000W/465W | 1000W/465W | 700W/325W |
| 入出力コネクター | INPUT1: Combo x 1, INPUT2: Combo x 1, RCAピン x 2（アンバランス）, OUTPUT: XLR3-32 x 1（CH1パラレルスルーまたはCH1＋CH2ミックス） | INPUT1: Combo x 1, INPUT2: Combo x 1, RCAピン x 2（アンバランス）, OUTPUT: XLR3-32 x 1（CH1パラレルスルーまたはCH1＋CH2ミックス） | INPUT1: Combo x 1, INPUT2: Combo x 1, RCAピン x 2（アンバランス）, OUTPUT: XLR3-32 x 1（CH1パラレルスルーまたはCH1＋CH2ミックス） | INPUT1: Combo x 1, INPUT2: Combo x 1, RCAピン x 2（アンバランス）, OUTPUT: XLR3-32 x 1（CH1パラレルスルーまたはCH1＋CH2ミックス） | INPUT1: Combo x 1, INPUT2: Combo x 1, RCAピン x 2（アンバランス）, OUTPUT: XLR3-32 x 1（CH1パラレルスルーまたはCH1＋CH2ミックス） |
| 電源電圧 | 100V, 50/60Hz | 100V, 50/60Hz | 100V, 50/60Hz | 100V, 50/60Hz | 100V, 50/60Hz |
| 消費電力 | 74W | 74W | 74W | 74W | 60W |
| 外形寸法(W x H x D) | 642mmx369mmx505mm | 500mm x 343mm x 454mm | 432mm x 692mm x 405mm | 359mm x 578mm x 340mm | 305mm x 494mm x 300mm |
| フロアモニターアングル | 57° | 57° | ｰ | ｰ | ｰ |
| ポールマウントソケット | 35mmx1 | 35 mm x 1 | 35 mm x 2（水平0°と-7°） | 35 mm x 2（水平0°と-7°） | 35 mm x 1 |
| 吊金具取付ポイント | ‐ | - | 上面 x 2, 背面 x 1（M10 x 30-50mmアイボルト取付用） | 上面 x 2, 背面 x 1（M10 x 30-50mmアイボルト取付用） 底面 x 2, 側面 x 2（M8 x55mm Uブラケット取付用） | 上面 x 2, 背面 x 1（M10 x 30-50mmアイボルト取付用） 底面 x 2, 側面 x 2（M8 x55mm Uブラケット取付用） |
| 質量 | 23.0kg | 16.5kg | 24kg | 19.2kg | 15.0kg |
| オプション（別売品） | ‐ | - | - | Uブラケット：UB-DXRDHR12 | Uブラケット：UB-DXRDHR10 |
CHRシリーズ主要規格
| CHR15M | CHR12M | CHR15 | CHR12 | CHR10 | |
|---|---|---|---|---|---|
| アンプ内蔵 | X | X | X | X | X |
| 再生周波数帯域(-10dB） | 58 Hz-20 kHz | 61 Hz-20 kHz | 49 Hz-20 kHz | 54 Hz-20 kHz | 55 Hz-20 kHz |
| 公称指向角度（水平x垂直） | 65° x 75° | 90°円錐 | 90°x60° | 90°x60°（回転可能） | 90°x60°（回転可能） |
| 最大音圧レベル（計算値、1m） | 125 dB SPL | 123 dB SPL | 125 dB SPL | 124 dB SPL | 122 dB SPL |
| コンポーネント（LF/HF) | 12インチ/1.75インチ | 12インチ/1.75インチ | 15インチ/1.4インチ | 10インチ/1.4インチ | 10インチ/1.4インチ |
| 許容入力（NOISE/PGM/MAX） | 275W/550W/1100W | 250W/500W/1000W | 250W/500W/1000W | 250W/500W/1000W | 175W/350W/700W |
| 入出力コネクター | speakON NL4MP x 3（パラレル） | speakON NL4MP x 2（パラレル） | speakON NL4MP x 2（パラレル） | speakON NL4MP x 2（パラレル） | speakON NL4MP x 2（パラレル） |
| 外形寸法(W x H x D) | 643mm x 369mm x 505mm | 500mm x 343mm x 454mm | 432mm x 692mm x 405mm | 359mm x 578mm x 340mm | 305mm x 494mm x 300mm |
| フロアモニターアングル | 57° | 57° | ｰ | ｰ | ｰ |
| ポールマウントソケット | 35 mm x 1 | 35 mm x 1 | 35 mm x 2（水平0°と-7°） | 35 mm x 2（水平0°と-7°） | 35 mm x 1 |
| 吊金具取付ポイント | - | - | 上面 x 2, 背面 x 1（M10 x 30-50mmアイボルト取付用） | 上面 x 2, 背面 x 1（M10 x 30-50mmアイボルト取付用） 底面 x 2, 側面 x 2（M8 x55mm Uブラケット取付用） | 上面 x 2, 背面 x 1（M10 x 30-50mmアイボルト取付用） 底面 x 2, 側面 x 2（M8 x55mm Uブラケット取付用） |
| 質量 | 21.3 kg | 15.6 kg | 22 kg | 17.1 kg | 13.7 kg |
| オプション（別売品） | - | - | - | Uブラケット：UB-DXRDHR12 | Uブラケット：UB-DXRDHR10 |
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