ご存知ですか ? グランドピアノとアップライトピアノの違い。
グランドピアノは18世紀のはじめに発明され現在にいたっています。音響的に理想的なグランドピアノの構造は現在にいいたるまでアクションの構造や本体の形状がほとんど変わっていません。グランドピアノが誕生して約150年後、コンパクトなピアノ、つまりアップライトピアノが誕生しました。
グランドピアノは横型アクション。アップライトピアノは縦型アクションを使用しています。ハンマーで弦を叩いて発音させるピアノの構造上、トリルなどの素早い連打を要求されるピアノにとって横型と縦型では大きな違いがあります。ハンマーが上下運動の横型アクション(グランドピアノ)はハンマーが重力で自然に戻るのに対し縦型アクション(アップライトピアノ)はハンマーが前後運動をする為、スプリングによって強制的に戻しています。よって素早い動きに限界があります。1秒間の連打はグランドピアノの約14回に対しアップライトピアノは約7回と言われています。
グランドピアノは左からソフトペダル、ソステヌートペダル、ダンパーペダル。アップライトピアノは左からソフトペダル、弱音べダル、ダンパーペダル。ソステヌートペダルは演奏上に使用するペダルで、押さえた鍵盤の音だけに余韻を残す為に使用します。これに対し弱音べダルはあくまで防音用として音を小する為のペダルです。
細かな違いはまだまだありますが、グランドピアノとアップライトピアノの違いがおわかりいただけましたでしょうか。
グランドピアノは本来のピアノの形。アップライトピアノは、ピアノをよりコンパクトにしようと工夫されたピアノです。グランドピアノは豊かな響き、豊潤な音色、スムースなタッチ感で幅広い音楽家に愛されています。一方、アップライトピアノは20世紀に入ると酒場などで愛されジャズ、ラグタイムなどの発展に一役買います。今では一般家庭でも広く使われているのは周知の通りです。
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