ポイントを押さえて練習効率UP!
はじめてドラムに触れる人のための特別レッスン!初心者がつまずきやすいポイントを、ミライミュージックスクール代表のTossy先生が、わかりやすくショート動画でアドバイスします。限られた時間の中で効率よくプレイの基本を身に付けよう!
エイトビートとは?
エイトビートの“エイト”とは、1つのグループの中に8個のビートがあるという意味。音楽的にいうと8分音符でできたリズムのこと。
ハイハットの音が消えるように
ハイハット・スネア・バスドラムのタイミングがピッタリ重なるとき、ハイハットの音はほぼ聞こえなくなります。この状態を目指しましょう!
一定のリズムで叩けるように
スネアとバスドラムの音は曲を聴く人全員がリズムに乗るための大切なポイント。一定の速さで叩けるようメトロノームを使って練習しよう!
しばらく同じスティックを使う
一つのスティックに慣れることで他のスティックの特徴がわかりやすくなり、自分にピッタリの重さや長さが見えてくるはず!
足を自由に動かせること
ドラマーにとってイスは体を預ける重要なアイテム。足を動かしても上半身のバランスが崩れないことを意識して位置や高さを決めましょう。
演奏のしやすさ第一
安定した演奏のためにはセッティングがとても大切。基本を参考にしつつ演奏のしやすさを第一に考えましょう。絶対的な正解はありません!
Tossy先生愛用スティック!バランスがよくポップスにもロックにもおすすめ!
少しパワーがほしいならこれ!適度にしなりがある人気のスティック。
クセがなく、スティックを振っている感覚が掴みやすい。コストパフォーマンスも抜群!
バスドラムの演奏は貧乏ゆすり!?
ポイントはかかとを上げて踏み込むこと。その動きはほぼ貧乏ゆすりと同じ!地面を蹴る反動を使って演奏します。
ハイハットは肘から振ってしっかり音を出す
スティックのショルダー(先端から徐々に太くなっていく部分)が、ハイハットのエッジ(縁)に当たるように演奏します。まずは基本のこの動きをマスター!
ハイハットの打数が最も多い!
なぜドラムは手をクロスして演奏するのか?これは一番叩く回数の多いハイハットを利き手の右手で叩くための奏法(クロススティッキング・クロスハンド)なのです。
STAGE WORKS / Non-slip Pedal Mat
演奏中にキックペダルが動いてしまうときには、滑り止めを敷いてみよう。
ドラムセット全体を安定させたいなら、カーペットタイプのドラムマットがおすすめ。
大きな音から耳を守る、安全で快適に音楽を楽しむためのイヤープラグ(耳栓)。
ドラムの楽譜は意外と簡単
ドラムなどの打楽器にはピアノのような「ドレミファソラシド」の音階がないので、楽譜の読み方ももちろん違います。ドラムの楽譜は五線譜の上にドラムセットの各楽器が割り当てられています。
4分音符・8分音符・16分音符
音の長さの基準となる一番大事な音符を「4分音符」といいます。その2倍の速さの「8分音符」、さらに倍の速さの「16分音符」。まずはこの3つの音符を覚えましょう。詳しくは動画「音符の長さの種類」をチェック!
拍子とは?
楽譜の左側にある積み重なった数字の記号は、どの音符を1拍として1小節ができているかを示しています。4が2つ並んでいたら「4分の4拍子」。1小節の中に4分音符4つ分の長さの音符が入ります。
大容量のスティックバッグ。ポケットが多く、A4サイズの楽譜も収納できます。
PROMARK / PROMARK EVERYDAY STICK BAG
シンプルなスティックケース。丈夫で水にも強く、収納力もバツグンです!
頑丈で使いやすい譜面台。折りたたんでコンパクトに運べます。便利な収納バッグ付き。
練習台をフル活用
時間や場所を気にせず練習できる練習台(パッド)。安定したリズム感やスティックワークなどの基礎力アップに最適なアイテムです。
メトロノームを使おう
ドラマーの使命は安定したリズムをキープすること。そんなリズム感を鍛える最強の味方がメトロノーム。使いこなすことが上達への近道に!
イメージを明確に
練習台をドラムセットの配置に区分けして叩いてみよう。シミュレーションしておくことで実際の演奏もスムーズに!
人気&定番の練習用パッド。片面はリアルな打感、もう片面は練習に適した硬めの打感に。
広めの打面に練習しやすい中硬度のラバーパッド。M8規格のスタンドに設置もできます。
シンプル&低価格のメトロノーム!ガイド音が大きめなのでドラム練習にもおすすめです。
16分音符を丁寧に
速く叩いて誤魔化しがちな16分。あくまで4分音符を均等に4分割した速さです。メトロノームを使ってズレを調整していこう。
フィルの入口出口にブレスを入れない
意気込むあまり、フィルの前後に一息の間が入ってしまうことも。クールにスッと演奏することを意識しましょう。
タムの移動をスムーズに
楽器と楽器の間には物理的な距離があるので、移動のときに遅れてしまいがち。ゆっくりした速さで練習し徐々にスピードアップしていこう。
手に痛みを感じたらグローブを装着してみよう。滑り止めにも効果あり。
練習中も耳を守ろう!聴覚の保護に最適な軽量イヤーマフ。
ワンランク上の練習キット!音量を抑えてドラムセットの練習ができます。
グルーヴやタイム感って何?(Gumさん)
これらの言葉に確かな定義はありませんが、基本的にリズムが起こす波の正確さを表現しています。タイム感はメトロノームのように正確に時間をキープする能力。リズム感はメトロノームから前後しても一定の間隔を損なわずに演奏できる能力。グルーヴはさらに感覚的で、気持ち良い!踊り出したくなる!そんなノリの良さを表現するときに使ったりします。
ハネるビートを習得するコツは?(bronzeさん)
「ハネる」とは、基本的に“3連符ウラ”と思ってください。練習方法として、まず三連符の中抜き(1拍目と3拍目を叩く)の感覚を徹底的に身につけましょう。メトロノームで三連符を鳴らし、タッカタッカタッカタッカ…。詳しくは動画でチェック!
ドラムのチューニングとは?(もちさん)
ドラムのチューニングは、ピアノやギターなど音階楽器のチューニングとは違って正解がありません。曲の雰囲気や好みに合わせてドラムの音を整えることを指します。チューニングキーを使って太鼓の革の張り具合を変えたり、物を載せたりテープを貼ったりしてサステイン(音の余韻)を調整したりもします。
練習していると手が擦れて痛くなる…(3点セットの吉田さん)
これは慣れるしかないです!でも、だんだん皮膚も強くなっていくので最初のうちだけですよ!あまりにも痛みがひどい場合はスティックを握りこみすぎている可能性があるので見直してみましょう。またグローブをはめる方法もありますが、スティックの繊細な感覚は素手の方が伝わるので、できるだけ素手で頑張ってみましょう。
キックのダブルが上手くできない…(POKEさん)
ダブルは初心者が悩む非常に難しいテクニックのひとつです。ビーターを同じ角度、同じスピードで2連打することが目的なのですが、これを実現する一般的な方法が「スライド奏法」です。つま先の位置を1打目から2打目にかけて奥方向へスライドさせて演奏します。足の動きは動画でチェック!
ルーディメンツを使ったドラムパターンを教えて(ぱたりんさん)
ルーディメンツとは、元々はマーチングでよく使う基礎的な技をまとめたものです。例えばシングルストローク、ダブルストローク、パラディドルやフラムなどが入っています。これをドラムセットの演奏に応用すると表現の幅がぐっと広がります!応用例は動画をチェック!
ドラム演奏のために靴を用意しますか?理想的な靴はありますか?(ドラ息子さん)
どんな靴でも、それでしばらく練習して慣れてしまえば一番叩きやすい靴になります。違和感に敏感であればドラム用の靴を一足用意しておくと演奏が安定します。ヒールが高いもの、ブーツのように足首が覆われているものは、動きに制約が出るのでそれ以外のものを選びましょう。
足が疲れてテンポがもたれます。コツはありますか。(とよぴーさん)
基本的にはスタミナをつける低速長時間練習をしつこく続けるしかありません。また、速いリズムでの連打では、ビーターを踏み込む(クローズする)時間が無いので、スティックのようにバウンスさせるイメージで演奏してみましょう!
スティック、ペダルの次に買うべきドラムアイテムは?シンバル?スネア?家?(田村丸さん)
家です!防音室付きの!…ですがなかなか高い買い物なので、現実的な話をすると、音にこだわりが出てきたらスネアを買うのがおすすめです。自分でチューニングの研究ができるし、音を作り込む勉強にもなるし、スタジオやステージでも自分の音が出せるようになります。ジャズの場合はライドシンバルの音質が非常に重要なので、スネアより優先度が高くなってくると思います。
16ビートを叩くとどうしても、ハネてしまうのですが対処法は?(まさしさん)
テンポがキープできているのであれば、おそらく左手が遅れていると言うことになるでしょう。とてもよくある現象です!これは左手を正確に16分ウラで入れることができれば修正できます。
①左手のみとボーストレーニング(両手同時)で8分をひたすらメトロノーム練習
②左手先行での16分練習
③8分16分の入れ替え練習(前回の基礎練動画参照)
これを正確にキープできるギリギリのテンポから長時間練習すれば、すぐに修正できます!左手の遅れに関しては演奏しながら気付くことが難しいので、最初のうちはゆっくりなテンポで16分全部を鳴らして、かつ録音することをおすすめします。
ペダルの調整の仕方にコツはありますか?(shamさん)
メーカーやモデルによってかなり幅がはありますが、重要なポイントは「長さ」「角度」「テンション」の3点です。特にこだわりが無い人におすすめのセッティングは、バスドラムにしっかりセッティングした上でちょうど真ん中にビーターがくる長さ。角度は45°(少し浅めもあり)。スプリングは張力が発生する(ビーターがちゃんとバネに引っ張られてヘッドから離れる)ギリギリの弱さです。ただし、プレイスタイルがオープンの場合はスプリングは強い方が良いでしょう。また、18インチなど小口径のバスドラを使うジャズなどのスタイルではそれに応じて長さを変えていきましょう。
スネアの音量に比べて、タム、バスドラムの音量がどうしても小さくなってしまいます。(rincoさん)
バスドラムの音量に悩む人は非常に多いです。バスドラムの音量を決定づける要素は、基本的にはビーターの衝突速度のみです。ペダルを最適にセッティングし、右足を足首のスナップを使ってジャンプさせ、足の付け根から爪先までの全足重を乗せて落とすという感覚でやってみましょう。スネアに比べ音量が小さくなりがちなタムの場合は、しっかり叩くこと、真ん中を狙って演奏することが音量を大きく安定させるコツです。
ハイハットの位置について、16ビートをハイハットで刻もうとすると上手く叩けません。ハイハットを低くすると叩きやすくなるのですが、逆に8ビートが叩きにくくなってしまいます。コツはありますか?(夜行性さん)
ハイハットを高めにセッティングして16分を演奏する場合、スティックのショルダーを使うことになります。その時に特に左手がうまくバウンスを支えていないことが原因ではないでしょうか。ショルダーはスティックの先端に比べてハネ(バウンス)をコントロールしにくいので、そこを意識して左手のみの8分練習と左手先行の16ビートを練習してみてください!左手の振りをしっかり意識することが大切です。
トラヴィス・バーカーのように速くドラムを叩きたいのですが、限界を感じています。どうしたらスピードアップできるでしょうか。(ましゅまろ団長さん)
スピードアップを実現させるコツはスタミナにフォーカスする練習と、速さを追求する練習を分けることです。スタミナ練習は限界よりゆるいテンポで長時間、重いスティックを使ったり、跳ねない物で練習すると効果的です。速さの練習は実際に使用しているスティックで、よくバウンスする練習台で短時間集中して練習しましょう!
ジャズを叩きたいのですが、フォーウェイ・インディペンデンスが上手くいきません。何かよい練習法があれば教えてください。(旅人さん)
まず認識として“四肢の動きが意識レベルで独立しているわけではない”ということを理解しないと攻略できないでしょう。すべての動きが紐づいていないと演奏はできません。1拍単位で何度も繰り返し少しづつ伸ばしていって、それを自分の中の引き出しに蓄えることで、色々な複雑フレーズにも即座に対応できるようになっていきます。千里の道も一歩から!
何か叩いてみて!と言われたときに何を叩けばいいかわからないです。(豆電池さん)
自分がかっこいいと思ったフレーズを演奏するのが一番だと思いますが、思いつかなければ、ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」、レッド・ツェッペリン「移民の歌」、エアロスミス「Walk This Way」、One Ok Rock「完全感覚Dreamer」の冒頭などはどうでしょうか!?
慣れてきたらマイペダルも検討してみよう!こちらは素早いレスポンスが魅力の1台。
どこでも自分の音で演奏できる!音にこだわりが出てきたらマイスネア。
ドラムのテンションボルトを回すための道具。チューニングのやり方はこちらから
ディスコビート
バスドラムを4分でキープすることから4つ打ちとも呼ばれるディスコビート。エイトビートの基本をマスターしたらすぐにチャレンジしてほしいスタイルです。バスドラムのリズムを一定に保つことが重要なポイント!
ハネるビート
ハネているビートとはスキップをしているようなビート。正確にいうと“16分のウラが三連符のウラ拍に移動したビート”です。ゆっくりの速さから練習して確実に叩き分けられるようにしておきましょう!
16ビート
ヨレがあると非常に目立つので、正確で粒の揃った16分音符を演奏することが求められます。コツはとにかく肩の力を抜いて、スティックが跳ねる動作を最大限利用することです!
ソカビート
トリニダード・トバゴという国から生まれたスタイルで非常にノリやすいビートです。左手の動きが特殊なのでそこを意識してゆっくりの速さからじっくり練習しましょう!
PLAYTECH(旧ZENN) / ZDS3000X Metallic Red
カラーバリエーション豊富な基本のドラムセット。その価格も魅力です!
音量を気にせず練習できる電子ドラム!多彩な音色も楽しめます♪
小さな会場やストリートにおすすめのコンパクトドラムセット
バークリー音楽大学を卒業後、日本に帰国し、東京に拠点を移す。2010年よりポップ/ロックグループ「Hemenway」のドラマーとしてメジャー音楽シーンにデビュー。Summer Sonic / Rock in Japan / CountDown Japan / テレ朝FES / INCEHON PENTSPORT ROCK FES(韓国) / Japan EXPO(フランス) など、国内外の著名な音楽フェスティバルに参加。
2015年のバンド解散後はセッションミュージシャンやドラムインストラクターとして活動し、様々なアーティストのツアーやスタジオレコーディングに参加。現在もアーティスト、スタジオミュージシャン、インストラクターとして音楽業界で活動。YouTube等SNSでも演奏動画やレッスン動画を多数配信中。ミライミュージックスクール代表。