どんなドラムでもチューニングが合っていなければその真価は発揮できません。好みの音や操作性、テクニック上達などすべてがチューニングをしっかり行うことで実現できます。
ドラムをチューニングする際、とにかく各ボルトのテンションを均等に保ちながら、少しずつボルトを回していくのがコツです。
画像にある数字順のように対角線上のボルトを少しずつ回していきます。その際均等にテンションがかかるようにボルトを回していきましょう。
リムから約2~3cm、ラグのすぐ内側を叩きます。同様に隣りのラグ付近を叩きます。
さて、違いを聴き分けられたでしょうか。
次に人差し指をヘッドの真中におき、ギターの弦を押さえるような感じでわずかにプレッシャーを与えながらまた同じラグのところを叩きます。振動を止め、すぐに次のラグのところを叩きます。今度はその大きな違いがわかるでしょうか?
ドラムの中心を押さえることによって、ヘッドと自分の指との間に奏でられる音を聴いているわけです。
この方法の目的はチューニングをシンプルにすることにあります。各々のラグ付近をタップして鳴らしてみて、その付近だけで奏でられる共鳴音を聴きます。隣同士の二つのラグだけで調整すると音階の差はギターをチューニングしている時のようにわかりやすくなります。もし、1と8のラグのチューニングから始めたら、今度は3と8というふうに、全部のラグの音階調整を行います。これが終わればドラム・ヘッドのチューニングは完了です。 音階を高く、または低く調節したければ、ここからは簡単です。また同様の手順で、欲しい音を作っていきます。
1つのラグの音程が高すぎて、しかもロッドのテンションはゆるゆる…というドラムを使ったことがありますか? これは、対角線上のラグがきつすぎるから生じる問題です。例えば隣同士チューニングができているラグの対角にあるラグのピッチを1/2回転分上げてみます。このラグのチューニングが終わった時点で、チューニングを合わせたラグをチェックしてみましょう。締め付けたラグの逆側にあるラグはピッチが上がっているはずです。1-2の関係を理解する事で、完璧にコントロールされたドラムのチューニングを可能にします。
ボトム・ヘッドをタップして音を聞聴き、次にそれをふさぎトップ・ヘッドを鳴らします。どちらの音が求めている音か決めて、それと反対側のヘッドを上記のようにラグを調整して、ピッチを補正します。
両方のヘッドが同様のピッチになった段階で、演奏してみましょう。きっと今まで聴いたことのない思い通りの音が聴こえるはずです ! ボトム・ヘッドのピッチを高くするも、低くするも、演奏スタイルに応じて調節ができるわけです。この方法をモノにすれば、ドラム・サウンドの調整はもう完璧です。
いつも自分のドラムの音に耳を傾けましょう。バンド仲間と一緒のときも、いつでも楽器の音に耳を傾けるようにします。ドラムの音に親しむ事が大事であり、12インチが14インチと同様にサスティーンがあるかということを聴き分けます。ドラムチューニングの自信は演奏の自信につながります!
バンド仲間と一緒のときにチューニングをしようなんて思わないでください。ガンガンプレイするギタープレイヤーと一緒では、自分の音さえ聴こえません。タムを1つ持ち出してください。まずハイをチューニングしてみます。そして今度は低くしてみます。時間がある限り、トライしてみましょう。そしてチューニングが済んだドラムをセットして軽く演奏してみます。愛を込めてチューニングした音はきっと驚くほど他のドラムの音と違っているはずです。
もし、うまくいかなくても、あまりイライラしないでください。気分転換にドラムを元に戻してプレイしてみましょう。リラックス、リラックス。とどまるところ、チューニングはサウンドを聴くこと…それはミュージシャンが結局一番好きなことなのです !
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