4つの独立したサウンド・エンジンと直感操作
V-STAGEで注目すべきポイントは4種類の専用サウンドエンジンです。キーボーディストが特にこだわる「アコースティック・ピアノ」「エレクトリック・ピアノ」「オルガン」「シンセサイザー」の4音色それぞれに、専用設計の独立したサウンドエンジンを搭載しています。パネル上もわかりやすくレイアウトされ、直感的な操作が可能です。
-
アコースティック・ピアノ
独自のモデリング技術によって生み出されるサウンドは、プレイヤーのタッチに応じて、1音ずつ繊細に変化します。サンプルベースのピアノサウンドでは決して得られない、弾き応えとレスポンスの良さが特徴です。煌びやかなバンド内でも目立つ音でありながら、バラードや曲の終盤で求められるロングトーンは、空気感やゆらぎまでも感じられます。ハリと艶のあるグランドピアノ2種に加え、懐かしさを感じる音色が特徴のアップライト・ピアノや、弱音ペダルを踏んだ際に丸く優しい音を奏でるフェルト・ピアノも収録。それぞれに多数のバリエーションを備えています。音色の明るさやを調整する「BRIGHTNESS」ノブや、会場の音響規模に合わせて音の左右の広がりを調整する「Stereo Width」ノブなど、現場で求められる調整が、奏者自身で素早く行えるのもうれしいポイントです。
-
エレクトリック・ピアノ
Tine EP、Reed EPなど、あらゆるジャンルで求められるエレクトリック・ピアノサウンドは、V-STAGEのために新開発されました。優しいタッチで弾いた時の甘いトーンから、強打時に発生する独特の倍音感まで楽しめ、弾き方の個性が音に現れます。操作パネルには定番のトレモロはもちろん、コーラスやフェイザーなどの空間系エフェクトを使って、曲のイメージにあったサウンドメイクも素早く行え、シティ・ポップのような音楽にも即戦力となります。アンプ・シミュレーターも相まって、スモーキーなサウンドに仕上げるのも簡単です。アコースティック・ピアノとセクションが分かれていることにより、両方を ON にすると、バラードで定番のレイヤー・サウンドも簡単に構築可能。他にも、ファンクに欠かせない クラビネット、ポップスに必須のデジタル系エレクトリック・ピアノなども、高品位に収録されています。
-
オルガン
VK、VRシリーズでよく知られるローランドのオルガン・サウンドですが、V-STAGEでさらなる進化を遂げました。特に注目すべき点は、ロータリー・スピーカー・エフェクトのブラッシュアップです。回転数を変化させたときの、独特な音のゆらぎがより立体的に奏でられるよう進化。単音からコード弾きまで、どのような演奏スタイルでも今まで以上に存在感のあるサウンドが楽しめるようになりました。パーカッションやハーモニック・バーなど、ファンクやジャズ・オルガン演奏時にリアルタイムで操作したいコントローラーは、しっかりとパネルに装備。「OVERDRIVE」ツマミを回せば、往年のロック・オルガンも思いのままに演奏できます。
-
シンセサイザー
V-STAGEには、FANTOMシリーズやJUPITER-Xシリーズなどで培われた「ZEN-Core」という最新シンセサイザー・エンジンを2レイヤー装備。音色数は約400種以上搭載し、リードやパッドなどシンセとして求められる基本的なサウンドから、生々しいストリングス、煌びやかなベル、さらにはオケなじみの良いPCMベースのキーボード・サウンドも網羅しています。

さらに、Roland Cloudにアカウントを登録すれば、V-STAGEユーザーの特権として、往年のアナログ・シンセサイザーJUPITER-8、JUNO-106、JX-8P、SH-101をRoland自身が再現した「Model Expansion」というバーチャル・アナログ・サウンドも無料で手に入ります。各機種がもつ独特の質感と存在感が、バンド・サウンドを彩ります。