1993年、成田の錆びた8畳のプレハブ小屋でサウンドハウスは産声をあげました。縁もゆかりもなかった成田の街に不思議と導かれ、「衝撃的な価格です!」という広告キャンペーンを繰り広げながら事業展開したことを懐かしく思っています。
振り返ると1990年代のサウンドハウスは価格破壊を先導し、海外著名ブランドの代理店となるために奮闘しながら、自社ブランド立ち上げのため、毎月のように中国の工場に出向いていました。2000年代ではインターネットの時代が到来し、自社サイトをすぐに立ち上げて、取り扱いブランドと商品数を増やしました。2010年代になるとデジタル化の波が押し寄せ、SNSマーケティングの普及とともに、流通大手との熾烈な価格サービス競争がはじまります。
そんな矢先、コロナ禍となり、市場の様相も一変。音楽の世界ではいつしかAIが浸透し始めました。それでも音楽がもたらす喜びは不変であり、その大切な心の糧となる音楽を普及させるためのお手伝いをさせていただく会社の経営に携われることに心から感謝しています。
創業当初から、サウンドハウスは常にお客さまと向き合い、その声に耳を傾け、できることは何でもすぐに実行することに努めてきました。時には成田から札幌まで夜中に自社トラックで機材をお届けしたり、急を要するお客様のためにヨーロッパまで直接商品を取りに行ったこともあります。そしてあらゆる商品を良心的な価格で販売することを心がけてきた結果、お客様から多くの温かい応援メッセージが届くようになりました。
特に思い出に残るのは2009年、クレジットカードの被害に遭遇した際の、お客様の熱烈な支援でした。数年間クレカが使えないとう事態に陥り、当時は売上の4割近くをクレカで決済していたことから、業界ではサウンドハウスが潰れるという噂まで流れたほどです。そんな風評を一蹴するかのごとく、多くのお客様のご理解とご協力により、事件発覚の3か月後にはなんと、クレカなしで元の売り上げを超えてしまったのです。お客様の温かいサポートには感謝が尽きません!本当にありがとうございました。
2020年末、金華山登山のために東日本大震災で被災した女川を訪ねた直後、偶然にも女川の人達と、仕事上での出会いがありました。それまで日本全国を旅しながら、地域社会が直面する過疎化の問題を目の当たりにしてきただけに、何か一緒にできることがあるのではと思いました。
それから幾度となく女川を訪ね、多くの方々との出会いを重ねているうちに、震災の被害から守られた2つの建物のうちのひとつ、旧女川中学校の校舎を取得する話が浮上しました。と同時に女川を「音楽のまち」にするという夢の構想が浮かんできたのです。その中学校の取得がなんと、実現したのです!夢の実現に向けて新たなる一歩を踏み出す時がきました。
女川を「音楽のまち」とする原動力は、子供たちの存在にあります。そこで、まず女川の子供たちに無償で音楽教室を提供することを企画しています。興味をもっている楽器の演奏を放課後に教えることにより、音楽の楽しさはすぐに体験できるのです。すると放課後はゲームばかりしていた子供たちが、その代わりにバンド演奏や、吹奏楽団の練習などに熱心になるのではと期待しています。
女川町まちなか交流館内には新設された音楽スタジオがあります。サウンドハウスがこの度取得した旧女川中学校にも多くの空いた教室があります。これらの施設を、演奏に熱中する子供たちの笑顔で埋め尽くすことも、もはや夢ではありません。また、女川町内には楽器を演奏する音楽好きな大人も大勢いることも忘れていません!
女川「音楽のまち」のプロジェクトは、音楽を愛する人達が全国から女川に集まって来ることから始まります。今こそ、みんなの力をあわせて、子供たちと一緒に、「音楽のまち」を創生しませんか!皆さんの活躍の場が、女川にはあります。応募をお待ちしています。
サウンドハウス創業者
中島尚彦 Rick
女川から始まる新しい「音楽のまち」づくり、ご応募はこちらをご覧ください
木のおへや みらいキッズ リトミック教室
2023-08-08
サウンドハウスは東日本大震災によって被害を受けた宮城県女川町に、廃校を活用した物流センターを立ち上げ復興支援のお手伝いを続けています。
夢をかなえるために ~音楽の持つ力~②
2023-07-20
私がこれまで出会ったなかで一番素晴らしいと感じた女の子のお話です。その女の子との出逢いは、彼女(Mちゃん)が小学2年生になったばかりの時でした。当時、私は小学校で仕事をしており、その時に担当になった一人がMちゃんでした。彼女は重い自閉症と診断がありましたが、最寄りの小学校に通っていました。Mちゃんは意思疎通が得意ではありません。でも、色鉛筆で淡い色を使った絵がとても上手です。その絵を使って気持ちを表現してくれます。だからMちゃんの周りにはいつもお友達が集まっていました。楽しそうに一緒にその絵を見ながら話している姿が今でも目に焼き付いています。
音楽で日本が元気になるとは嘘っぱち? 日本社会の根深い人口問題のルーツにメスをいれる。。。
2022-06-13
「音楽で日本列島を元気に!」、なんてとても勢いある言葉に聞こえるが、本音を言うならば、「かっこいいことばかり言ってんじゃない!」と激白するしかない。なぜなら日本の未来は課題が山積しており、何を手掛けても結果を出すのが難しいからだ。
音楽は未来を担う子どもたちとともに
2022-06-06
サウンドハウスが女川に進出した結果、隣接する石巻界隈の保育園や仙台の児童養護施設などを訪れる機会に恵まれた。そして地域の社会問題に真っ向から立ち向かい、最前線で奉仕し、情熱
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