HDMIとSDIの双方向変換に加え、ビデオ・オーディオのディレイと、フレームシンクロナイザーが搭載されたハイスペック仕様のコンバーターです。
■ビデオ・オーディオのディレイと、フレームシンクロナイザー(FS)。
たとえば、ビデオスイッチャーで発生した遅延を、オーディオ信号を遅延させることで、つじつまを合わせられるので「リップシンク」がとれます。イベントなどで複数のテレビモニターに表示する際に、表示タイミングのずれを補正することができます。シアター・システムなどで利用する際、PAシステムとプロジェクターの表示のずれを調整できます。
・SDI信号とHDMI信号の双方向ロスレス変換が可能
・最大4.5フレームまで遅延可能なビデオ・ディレイ
・最大4.5フレームまで遅延可能なオーディオ・ディレイ
・複数のビデオ信号を同期させるフレームシンクロナイザー機能
・ビデオ出力信号にオーディオ信号を乗せられるオーディオ・エンベデッド
・SDI/HDMI信号からアナログ音声を出力できるオーディオ・ディエンベデッド
■画質へのこだわり。
色や明るさなどイメージを変えずに、元画像を忠実に変換します。スーパーブラック、スーパーホワイトにも対応し、カメラやソース機器の映像表現をそのまま変換します。
■リクロッカーを搭載。
SDI信号を長距離延長した場合の減衰をカバーするリクロッカーを搭載。カメラ中継の映像も、高画質のまま受け取ることができます。
■映像特性も忠実に再現。
元映像の映像特性をも忠実に再現し、ラインずれなどの変換トラブルや信号エラーの発生もありません。ジッター、リターンロスも良好です。
■1080pの3G-SDIに対応。
1080iを超える画質の映像信号の入出力が可能。3G-SDIはレベルA、レベルBともに対応し、多様な3G-SDI機器と接続できます。もちろん、1080i、SD信号も接続するだけで、自動対応します。
■過酷な現場での運用に耐える設計。堅牢性と放熱性も確保。
外装プレートには、厚さ2㎜のアルミ素材を採用するなど、随所に堅牢性を考慮したヘビーデューティー仕様。
■ライブにも、編集システムへの組み込みにも対応するフォルム。
外装プレートのくぼみを利用して、三脚のステーなどにベルト類で固定させることが可能。ライブ時の快適な取り回しを実現します。また、専用ラック・マウント・アダプター(別売品)に装着することで、編集室などのラックに固定させての常設運用にも対応します。
■音と映像を組み合わせたワークフローに対応。
オーディオ・エンベデッド機能およびオーディオ・ディエンベデッド機能を搭載(ch選択可能)。オーディオ・エンベデッドでは、オーディオ信号を入力してSDIやHDMI出力に乗せることができます。オーディオ・ディエンベデッドでは、SDI信号やHDMI信号の音声のみ出力することが可能です。また、デジタル(AES/EBU)入出力に対応しているので、業務用音響機器のデジタル音声を入出力でき、信号の受け渡しの際の劣化がない、高品質な音声システムを構築できます。もちろんアナログ入出力にも対応しており、多種多様なオーディオ機器と音声が受け渡しできます。
■現場ではディップスイッチでシンプルに。編集室ではPC接続で詳細に。
側面のディップスイッチをピンなどでスライドさせることで、変換の方向性などの設定が手軽に行えます。また、PCとVC-1をUSBケーブルで接続し、PC操作で詳細に設定することも可能。設定用のソフトウェアは、ローランド・ホームページからダウンロードできます。
入力
■SDI端子:BNC タイプ x 1
■HDMI端子:Type A(19ピン)x 1
■アナログ・オーディオ端子:TRS 標準タイプ(バランス)x 1ペア(L/R)
■デジタル・オーディオ端子:TRS 標準タイプ(バランス)x 1
(アナログ・オーディオ入力端子 R と共用)
■リファレンス端子:BNC タイプ x 1
■リファレンス信号フォーマット:ブラック・バースト、2値、3値
■リファレンスインピーダンス:75Ω
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