「コンパクト」というワードは、ときに限界を感じさせ、音響の世界では機能、接続、音質、そしてその3つ全てにおいて妥協を意味することがあります。これまでコンパクトなミキサーを選ぶときには、限られたスペースで使用することを重要視するがゆえに、何らかの機能的な犠牲を伴いました。DM3シリーズは、この固定観念を覆し、高音質、迅速かつ容易なセットアップと操作性、ライブサウンドやストリーミング、ホームレコーディング、音楽制作のためのプロレベルの機能を、このサイズのデジタルミキサーに凝縮しました。常に変化し続ける音響現場において、新しい挑戦と機会を与えてくれるDM3シリーズは、コンパクトなデジタルミキサーでありながら、想像以上のパワーと柔軟性を実現しました。
Tio1608-D2は、オーディオネットワーク「Dante」に対応した16マイク/ライン入力、8ライン出力を備えたI/Oラックです。
ステージに設置したTio1608-D2とDante標準対応のDM3やDante入出力カードNY64-Dを装着したTFシリーズとの間をイーサネットケーブルで接続するだけで高音質/低レイテンシーの音声伝送が可能になります。Tio1608-D2に搭載しているHAゲインは、DM3、TFシリーズからリモートコントロールでき、シンプルなステージボックスシステムを構築することができます。また、サンプリングレート96kHzにも対応しました。
デジタルミキシングコンソール DM3 とI/Oラック Tio1608-D2 のシステム構築についてご紹介します。
ヤマハのDante対応ミキサーの中で最もコンパクトな DM3 は、アナログ16入力、8出力を搭載し96kHzプロセッシングを実現しています。また、I/Oラック Tio1608-D2 と組み合わせることでシンプルかつサンプリングレート96kHzの高音質なDanteネットワークシステムを構築できます。
※ DM3シリーズには、Dante搭載の DM3 とDante非搭載の DM3 Standard の2モデルがあります。
機器間の接続にはAudinate社が開発したオーディオネットワークプロトコル「Dante」を採用し、低ジッター、低レイテンシー、高サンプル精度の高音質を実現しました。
PA席に設置した DM3 と、ステージに設置した Tio1608-D2 との間をイーサネットケーブルで接続するだけで高音質/低レイテンシーの音声伝送が可能になるため、もう重くて接続が大変なマルチケーブルを持ち運ぶ必要はありません。
このシステムでは DM3 からオーディオパッチやHAコントロールが可能です。さらにPCソフトウェア Dante Controller によるオーディオパッチや R Remote によるHAコントロールも行うことができます。
DM3 本体との接続の際に Tio1608-D2 の QUICK CONFIG 機能を使えば、ネットワーク設定や音声パッチを含めた接続設定が自動で行われるため、セットアップが簡単です。
DM3 の AUTO CONFIG SETUP 機能を設定し、Tio1608-D2 のUNIT IDを設定。DM3 本体とTio1608-D2 をイーサネットケーブルで接続し、Tio1608-D2 の電源をONにするという簡単な手順で設定が完了します。
※ DM3 で AUTO SETUP を使用する場合は AUTO SETUP をOFFに設定してください。
デジタルミキシングコンソール DM3 とI/Oラック Tio1608-D2 のシステム例です。
イーサネットケーブルを接続し、デバイス IDを選択するだけで、システムの準備は完了です。イーサネット経由でHAリモートコントロールが可能で、iPad OS用アプリケーション StageMix と無線LANアクセスポイントを使えば、アリーナ、ステージ、客席などからコンソールをワイヤレスでリモートコントロールすることができます。
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