ここから本文です

HOME

Theo Wanne マウスピース・リフェイス特集|Refacing Tour 2025 at Sound House

Theo Wanne Refacing Tour 2025 at Sound House

リフェイスとは、マウスピースの角や左右のバランスを整え、理想的な状態へ仕上げ直す作業のこと。
長く使ううちに角が丸くなったり摩耗したマウスピースも、テーブルやレールを丁寧に調整することで、本来の――あるいはそれ以上の――鳴りやすさや吹きやすさを取り戻せます。
今回は、お客様からお預かりしたマウスピースを実例に、お悩みのポイントやリフェイス前後の変化をご紹介します。

Profile

Master Mouthpiece Refacer
Theo Wanne

1967年、米国カリフォルニア州生まれ。10代の1980〜1986年をワシントン州ベリンガムの自転車店「Da Da Bicycles」で過ごし、カスタム自転車フレームの設計と手作りを通して金属加工の高い技術を身につける。
大学卒業後の1998年には、ヴィンテージおよび新品のマウスピースを扱う〈Mouthpiece Heaven〉を設立。ジョシュア・レッドマン、エリック・アレクサンダー、クリス・ポッター、グローヴァー・ワシントン Jr.、ヤン・ガルバレクといった世界的アーティストのリフェイスを手がけ、その卓越した技術力は瞬く間に評判となる。設立間もなく世界中から依頼が殺到。予約は2年以上待ちとなり、多くのオファーを受けきれない状況にまで至った。
2005年には、今や世界中のサックス奏者に愛される〈Theo Wanne™〉マウスピースの制作を開始。リフェイサーとして名を馳せた伝説的な技術を余すことなく注ぎ込み、進化したマウスピースは多くのアーティストを魅了し続けている。
「プレイヤーも聴く人もハッピーにしたい」という彼の揺るぎないポリシーのもと、常に新しい驚きと感動を生み出すその姿勢は、音楽を愛するすべての人々の共感を呼んでいる。

Saxophonist
福井健太

静岡県浜松市に生まれ育つ。幼い頃から様々な音楽や楽器に触れ、中学時代にサックスに出会う。
B to E (バロックから演歌まで)をモットーにあらゆるシーンで活躍する演奏家としてリサイタル、コンサートやライブを国内外で展開中。マルチリード奏者としてCM、TVドラマやアニメのサントラ録音のスタジオワークも多く多岐にわたり自分では把握できない本数に達している。
様々な著名アーティストとのステージの他、指導者としての評価も高い。吹奏楽団「BRASS EXCEED TOKYO」コンサートマスター。Zexpress Big Bandメンバー。音楽制作にも携わり、音楽プロデューサーとして様々なアーティストのコンサートやCD作品、作編曲を手がけ「必要な音や音楽を必要なところへ」と意欲的に活動している。2018年リーダーアルバム、世界初録音作品ばかりのサクソフォンカルテット集「Sur-Saxophonism」Contemporary Works for Saxophone Quartetリリース。新しい管楽器ヤマハYAMAHA DIGITAL SAX 「YDS-150」や「Venova」の開発に協力したことで、一躍「ヴェノーヴァ」の人としてお茶の間を賑わしている。サクソフォンを須川展也に師事。東京芸術大学卒。

Case 1 ソプラノサックス

メーカー名
Otto Link
シリーズ名
Early Babbit
オープニング
5★

オットーリンクだから音色は太いんですけど、その太さは残しつつ、もうちょっと芯がつかみやすくて効率よく鳴る感じにしたいんです。それと、オープニングを6★くらいまで広げて、もう少し音量を稼ぎたいです。

BEFORE

AFTER

オットーリンクの本当に良い音が蘇ったようで、悩んでいた「もう少し音量が欲しい」「吹き心地を改善したい」という点がしっかり解消されました。とにかく気持ちよく鳴るようになり、正直びっくりしています。

Case 2 アルトサックス

メーカー名
Selmer
シリーズ名
S90
オープニング
170

使用歴は5年くらい(購入自体はもう10年以上前)です。経年劣化や摩耗のせいか、最近は音がもこもこしてハッキリしない感じがしています。前はVandorenの3-1/2を使ってたんですが、今は3や2-1/2の薄めのリードをよく使うので、薄いリードでも強弱がつけやすくて、音の立ち上がりがもっとクリアになるとありがたいです。

BEFORE

AFTER

先ほど吹いた印象では「セルマーらしい音」ではありましたが、リフェイス後は驚くほど全ての音域がしっかり鳴るようになりました。セルマーの本当に良いコンディションの音が、上から下まで均等に響くようになりました。

Case 3 アルトサックス

メーカー名
Meyer
品番
5MM

私所有のマウスピースです。35年程前に選定して購入したもので、長く愛用していて2000年くらいからずっとレコーディングで使っていた個体です。やや疲れたところがあるので、Theoさんの魔法にかかったらどのように変わるか期待しています。

BEFORE

AFTER

正直同じマウスピースと思えないくらい変わって驚きです。「こんなに鳴ったっけな?」ってくらい、レスポンスが早くなっていて、息がストレートに入って、すぐに反応してくれる素敵なマウスピースになりました。メイヤーサウンドのまま、全ての音域が本当にライトに鳴ってくれたので、本当にびっくりしています。

長年使い込んだマウスピースも、適切なリフェイスによって本来の魅力を取り戻し、時には新たな表現の可能性すら開いてくれます。
今回の実例紹介が、マウスピース調整の奥深さや、その効果を感じていただく一助となれば幸いです。

企画・協力:Forestone Japan株式会社

サウンドマートスキルの出品・購入 サウンドナビサウンドナビ

カテゴリーから探す

ブランドから探す

ブランド一覧を見る
FACEBOOK LINE YouTube X Instagram TikTok