【保存版】「音が出ない!」時にチェックすべき5つの項目/フローチャート
ライブ本番直前やリハーサル中、さっきまで出ていたはずの音が突然消える――。PA担当にとって、これほど心臓に悪い瞬間はないでしょう。そんな時は、音の上流(楽器側)から下流(スピーカー側)へ、以下の「5つの優先順位」に従ってチェックを進めましょう。
1. 「ミュート」と「ボリューム」の凡ミスを確認
最も多いのが、実は故障ではなく「設定」です。
- ミキサーのミュートボタン
- チャンネルミュート、あるいはグループ/メインミュートが点灯していませんか?
- フェーダーとゲイン
- ゲインが最小になっていないか、フェーダーが「-∞」になっていないか。
- 手元のスイッチ
- マイク本体のスイッチや、DIのパッド、楽器側のボリュームノブを誰かが触っていませんか?
2. 「電気」が来ているか(電源とファンタム)
音が出ない以前に、機材が動いているかを確認します。
- 電源ランプ
- そもそも電源は入っていますか?コンセントが抜けていたり、ブレーカーが落ちていたりしませんか?
- ファンタム電源(+48V)
- コンデンサーマイクやアクティブDIの場合、ファンタム電源がオフだと動作しません。ミキサー側のスイッチを再確認しましょう。
なお、ダイナミックマイクでは通常不要なので用途によって切り替えましょう。
3. 「物理接続」の接触不良と断線
目に見える部分の信頼性を疑います。
- 半挿し
- ケーブルが奥までカチッと挿さっていますか?
- 断線疑い
- 予備のケーブルに交換して音が通るか試します。特にシールドやマイクケーブルは、見た目が綺麗でも内部で断線していることが多々あります。
4. 「ルーティング」の設定
正しい出力先にアサインされていますか?
正しくアサインされていないと「音は入っているのに、出口に送られていない 」状態となります。
機種によっては、各チャンネルごとにアサインスイッチを押す必要があります。
例えばMAIN、L-R、STなど、メイン出力へアサインするスイッチが押されていないと、メイン出力から出力されません。
5. 「機材そのもの」の故障
ここまでやってダメなら、個体のトラブルを疑います。
- インプットの入れ替え
- 正常に音が出ているチャンネルに、音が出ない楽器を挿してみます。これで音が出れば、元のチャンネルの回路トラブルです。
- アウトプットの入れ替え
- パワーアンプやパワードスピーカー、ケーブル等を入れ替えて音が出るようになった場合は、ルーティング設定に問題はなく、そこより下流に原因がある可能性が推察されます。
各機材で確認することリスト
コンデンサーマイク 
ダイナミックマイク 
スピーカー 
パワーアンプ 
プロセッサー 
ミキサー 
カラオケアンプ 
DI(ダイレクトボックス) 
まとめ:トラブルシューティングは「上流から下流へ」
現場で迷ったら、「音源(楽器・マイク)→ ケーブル → ミキサー → アンプ → スピーカー」という信号の流れを指差し確認してください。また、どうしてもルーティング設定の見直しでつまずく場合はデジタルミキサーの初期化(ファクトリーリセット)も視野に入れましょう。デジタルミキサーの初期化、機材やケーブルの入れ替えをして、原因の切り分けを行ったにもかかわらず、症状が改善しないときは製品異常の可能性も考えられます。