
スピーカーの性能を十分に発揮させるためには、最適な出力のアンプを選ぶことが必要不可欠です。
パワーアンプとは、プリアンプやミキサーからの信号を増幅・出力してスピーカーを駆動する機器です。
1台のパワーアンプで複数のスピーカーを駆動可能な「ハイインピーダンス接続」。
ハイインピーダンスのパワーアンプとスピーカーの組み合わせ方をご紹介します。
スピーカーとパワーアンプを組み合わせる際の基本原則は、『スピーカーのインピーダンス(Ω)をアンプの対応値に合わせ、スピーカーの許容入力(PGM)がパワーアンプの定格出力(RMS)を上回るように選ぶ』ことです。
「スピーカーの許容入力(PGM:プログラム) > パワーアンプの定格出力(RMS:実効値)」
01
スピーカーのインピーダンスと許容入力を確認
例)CLASSIC PRO CSP10
インピーダンス:8Ω、許容入力:500W(PGM)
| ノンパワード | CSP10 【25234] |
|---|---|
| スピーカー | 25cm ウーハー 3.8cmドライバー |
| 周波数特性 (-3dB) | 55Hz~18kHz |
| 周波数特性 (-10dB) | 50Hz~20kHz |
| インピーダンス | 8Ω |
| 許容入力 | 500W (プログラム) |
| 感度 | 94dB |
02
パワーアンプの定格出力を確認
例)CLASSIC PRO CP1000
8Ω時 340W+340W(RMS)
| CP1000 | ||
|---|---|---|
| ステレオ出力 | (2Ω)RMS | 680W+680W |
| (4Ω)RMS | 620W+620W | |
| (8Ω)RMS | 340W+340W | |
| ブリッジ出力 | (4Ω)RMS | 1100W |
| (8Ω)RMS | 1000W | |
| 周波数特性 | 20Hz-20kHz(±0.3dB) | |
スピーカーの許容入力より大きい信号を入力すること、またスピーカーの許容入力値に近い出力の大きい信号を長時間入力することは、スピーカーの破損の原因になります。
パワーアンプは最大出力を超える場合、出力信号はクリップします。クリップにより矩形波のように波形が変化した信号は、ドライバーを大きく振幅させる、焼損の原因となる高調波を発生させるなどスピーカー破損の原因になります。よって小さいアンプで大きなスピーカーを鳴らすことはクリップさせやすくし、スピーカー破損の危険性を高める原因になりますので、適切なパワーアンプを選ぶことが重要です。
「スピーカーの許容入力(PGM:プログラム) > パワーアンプのブリッジ定格出力(RMS:実効値)」
パワーアンプの2ch分を直列に接続し、1ch分として使用することで大きな出力を得ることができる接続方法です。
一般的に大きな出力を必要とする大型のフルレンジスピーカーやサブウーファーを接続する際に使用されることが多いです。
スピーカーとパワーアンプの組み合わせの考え方自体はステレオ接続と同じですが、参照するパワーアンプの定格出力はステレオ出力時ではなくブリッジ出力時のものとなります。また、インピーダンスもサブウーファーに合ったものを選定する必要があります。
サブウーファーの公称インピーダンスが4Ωの場合は、ブリッジ定格出力が4Ωに対応しているパワーアンプを合わせて選定してください。
「接続したスピーカーの許容入力の合計 > 低くなったインピーダンス時のパワーアンプの定格出力」
スピーカー同士を接続することで複数台のスピーカーを鳴らすことができる接続方法です。
一般的には8Ωのスピーカー同士を接続して使用されることが多いです。例えば8Ω同士のスピーカーを2台接続した場合、4Ωのシステムとして使用する形となります。
| スピーカー1 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4Ω | 6Ω | 8Ω | 12Ω | 16Ω | ||
| スピーカー2 | 4Ω | 2Ω | 2.4Ω | 2.7Ω | 3Ω | 3.2Ω |
| 6Ω | 2.4Ω | 3Ω | 3.4Ω | 4Ω | 4.4Ω | |
| 8Ω | 2.7Ω | 3.4Ω | 4Ω | 4.8Ω | 5.3Ω | |
| 12Ω | 3Ω | 4Ω | 4.8Ω | 6Ω | 6.9Ω | |
| 16Ω | 3.2Ω | 4.4Ω | 5.3Ω | 6.9Ω | 8Ω | |
01低くなったインピーダンスにパワーアンプが対応しているか?
CLASSIC PRO/CP1400の場合
8Ω 560W+560W→4Ω 900W+900W
02目安として2つのスピーカーの許容入力を合計した値が、アンプ出力値を上回っているか?
CLASSIC PRO/CSP12 2本
許容入力:600W+600W=1200W
CP1400の4Ω時の出力:900W < 接続したスピーカーの許容入力の合計:1200W
W数の目安は、スピーチ系のイベントで「観客1人=1W」、ライブなど音圧、音量が必要とされるイベントでは「観客1人=3W」と言われています。また野外のイベントでは、屋内と違い、音が拡散するため、2倍程度のW数を目安にしてみてください。ただし、さまざまな条件により、音の聞こえ方は変化するため、あくまで目安として参考にしてください。
| 100W | 300W |
|---|---|
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| 500W | 1000W |
|---|---|
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商品が見つかりませんでした。
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「スピーカーの許容入力(PGM:プログラム)」が「パワーアンプの定格出力(RMS)」よりも大きくなる組み合わせを選ぶことが基本です。アンプの出力が大きすぎるとスピーカーの破損に繋がります。
いいえ、実は「小さなアンプで大きなスピーカーを無理に鳴らすこと」もスピーカー破損の大きな原因になります。アンプの限界(最大出力)を超えると音が歪む「クリップ」という現象が起き、スピーカーのドライバーを傷めたり焼損させたりする危険な信号(高調波)が発生しやすくなるため、適切な出力W数のアンプを選ぶ必要があります。
「PGM(プログラム)」は音楽信号を流した際に耐えられる一般的な許容入力を指します。一方、「RMS(実効値)」は連続して出力できる安定したパワーを表します。アンプを選ぶ際は、スピーカーのPGM値とアンプのRMS値を比較します。例としてスピーカーの許容入力が8Ω500Wなら、パワーアンプは8Ω時の出力が250-500W(RMS)のものを選ぶと、スピーカーとパワーアンプの破損リスクが抑えられます。
パワーアンプの2チャンネル分の回路を直列に繋ぎ、1チャンネルの大出力アンプとして使用する接続方法です。主にサブウーファーを鳴らしたい場合に使用されます。
組み合わせの考え方は通常と同じ(スピーカーの許容入力 > アンプの出力)ですが、参照するアンプの出力値は「ステレオ出力時」ではなく「ブリッジ出力時」の数値を基準にしてください。また、アンプ側がスピーカーのインピーダンス(Ω)のブリッジ接続に対応しているかも必ず確認が必要です。
スピーカー同士を数珠繋ぎにして、複数のスピーカーを同時に鳴らす方法です。一般的に8Ωのスピーカーを2台パラレル接続すると、システム全体のインピーダンスは「4Ω」に低下します。
以下の2点を確認してください。
一般的な目安として、屋内のスピーチ主体のイベントであれば「観客1人あたり=1W」、ライブやダンスなど音圧が必要なイベントであれば「観客1人あたり=3W」と言われています。
いいえ、屋外は壁や天井がなく音が拡散してしまうため、目安として、屋内と比べて「約2倍」のワット数を見込む必要があります。
主に「スピコン - スピコン」「スピコン - フォン」「フォン - フォン」など、機器の端子形状に合わせたスピーカーケーブルを使用します。機材の仕様に合わせて適切なものをお選びください(※楽器用シールドケーブルは使用できませんのでご注意ください)。