ミックス~曲と曲をつないで行くこと
DJは曲と曲を途切れさせずにつないでいく必要があります。また基本的には踊っているお客さんに違和感を与えずに、気持ち良く曲を変えていかなければなりません。このようにスムーズに曲を変えていくことを「ミックスする」と言います。かかっている曲に対して次の曲を重ね、2つの音をキレイに聴かせることが大事です。
まず2つの曲のBPM・ピッチを揃えなければいけません。ミックスする曲どうしのBPMが大きく異なっていると、音が重なった時に大きな違和感が生まれてしまいます。次にかける曲を決めたら、かかっている曲に対してBPMがピッタリ揃うようにピッチフェーダーを動かします。
複雑なリズムの曲も多くありますが、クラブミュージックは全般的に4/4拍子が普通です。4分音符が4回で1小節。ヒップホップなどは2小節や4小節でのループが多く、ハウスでは8小節や16小節での展開もあります。小節を把握しその小節の頭を揃えるように重ねるとキレイなミックスに仕上がります。逆に小節の頭を間違えると、BPMがピッタリ合っていても、微妙に違和感が生まれてしまうことがよくあります。
選曲はDJの醍醐味でもあり、評価の一つにもなります。もちろんDJの自由でもありますし、時にはリクエストに添った選曲をしなければいけないこともあるでしょう。ただ自由と言われると、どんな曲を選んでいいか迷うことも最初はあるかと思います。そんな時のポイントは「曲調の似ているものを選ぶ」ということ。曲調が近い曲どうしであれば、ミックス時の違和感も生まれにくいので、とりあえず無難にこなすことは可能です。ただ、できる限り個性のある選曲をするのがベストであることは常に覚えておいてください。
熟練したプロのDJもミックスの時にいろんな小技を駆使します。知っておくと便利な小技をいくつか紹介します。
ミックスの際にベース音が重なって起こる違和感や微妙なキックのズレを目立たなくします。DJミキサーのEQを使って先にかかっていた曲の低音を小さくするだけの簡単な技です。
クロスフェーダーだけだと急に大きな音になってしまったり、強引なミックスに聞こえがちです。ボリュームフェーダーも使って少しずつ音量を上げれば、繊細かつスムーズなミックスになります。
フランジャーを使ってJET音を作り出したりすることも、ミックスに効果的な場合があります。逆にディレイはリズムが崩れやすいので、避けた方が良いでしょう。
【参考】エフェクター編
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