サウンドハウスが現場に赴き、実際のセッティングや収録フローを紹介する企画「サウンドハウスのPAさんが行く」。
今回は、たいえいみらい学園の協力のもと、CLASSIC PRO の新製品コンデンサーマイク(CM16 & CM11)を使った「合唱収録」に挑戦しました。

今回収録を行ったのは、たいえいみらい学園の体育館。
音楽室とは異なり、体育館は反響が大きく、壁・床の反射が強く出る環境です。
こうした体育館特有の条件を踏まえ、合唱の明瞭度を確保しながら空間の響きをほどよく収めるマイクセッティングを検討しました。


今回はCLASSIC PROのペンシル型のコンデンサーマイク2種をチョイスしました。
声録りには単一指向性のCM16を4本設置。ピアノ用には同様に単一指向性のCM11Pのステレオペアセットを設置しました。どんな音で録れるのか楽しみです!

今回は発表するクラスにより、ステージ下まで並ぶ大人数から、ステージ上で収まる少人数まで編成に変化があります。臨機応変に位置を前後できるよう、スタンドの位置を各パターンで床にバミリ(印)ます。
マイクの位置は人物から2m前後の位置にしました。

混乱しないようにケーブルにもマークをつけておきます。これで万が一抜けたりしてもすぐに復旧できます。できる限りリスクを考慮して設営することで、本番の作業にも余裕が生まれます。

最後にマイクのゲインやEQ、ステレオ感を声を出しながら調整して準備は完了です。

独特の緊張感に包まれ、いよいよ本番が始まりました。1000人以上の聴衆の前で、生徒さんは練習の成果を発揮していました。正直、感動しちゃいました…。

今回はマイクから収音した音声を確認できればよいので、ミキサーは袖の階段に設置して行いました。
実際に収録したサンプルがこちらです。↓
カプセルが単一指向性の固定なので最初は音が遠くなってしまうのではないかと心配でした。しかし、今回は逆にその特性が功を奏し、周囲の音を拾いすぎない、デッドな(周囲の空間音が無い)録れ方になったのです。
これにより、後でふんわりとリバーブを付加して”記録”ではなく”記憶”に近い反響を好みの量で足すことができました。こういった微調整をあとで出来たのも、元の音がデッドに録れたことによる副産物でした。
音響特性も考慮されたホールであれば、会場の雰囲気を活かしたいですが、多目的な場所では今回の様な収録の仕方はとても有効だったのかなと思います。
今回の映像記録です!
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