1982年、現代的な4本マレット奏法を考案したマリンバ奏者L.H.スティーブンスによって設立され、10件の特許を取得する鍵盤打楽器、マレット、スティックを手掛けるトップブランドです。プロ奏者の意見を元に考案されたマリンバ、シロフォン、ヴィブラフォン、グロッケンは高機能なだけでなくデザインも美しいと世界から称賛されています。マレットやスティックは数多くのシグネチャーモデルに加え、吹奏楽やクラシック音楽の演奏に適したオーケストラシリーズ、マーチングバンドや打楽器アンサンブルにおすすめのパワフルな響きをもたらすeMotionシリーズなど、楽曲や奏者の好みに合わせた選択が可能となります。
特許技術のレゾネーターと多段階調整ペダルにより、音の立ち上がりやヴィブラートの反応を演奏スタイルに合わせてカスタマイズできます。
創設者L.H.スティーブンスをはじめ多くのプロ奏者が設計に関わっているマリンバ。全音域に渡る重厚な響きはオルガンを彷彿とさせます。
特許取得済の3点支持機構により、バーのひとつずつが空中から吊り下げられているかのように自由に響きます。
チューニングの優れたバランスを誇る音板と楽器を最大限に響かせるフレームデザインにはマレテックならではの技術が数多く組み込まれています。
今日販売されている多くのマレットとは異なり、マレテックの「マルチトーン」モデルは、ストロークの速度に応じて音色やダイナミクスを変化させるよう設計されています。低音域ではメロウに、高音域ではアグレッシブにというように、場面に応じて明るさやカッティングパワーを高めることでソリストをサポートします。複雑な演奏特性を持たせるには、巻上げ工程での張力調整、対照的な素材の複数の下敷き、異なる角度や張力での複数のラッピングなど、複雑な構造技術が必要となります。マレテックは、設計の専門知識とコンピュータ制御の巻線技術により、これらパラメータのコントロールを実現しています。
マレテックの「マルチトーン」モデルは、音量を上げるにつれ、音色がスムーズに変化するよう設計されています。「soft to hard」で設計されたマルチトーンのマレットは、小音量ではソフトでまろやかな音色になり、大音量になると徐々にハードで明るい音色に変化します。「very soft and very hard」で設計された「ツートーン」(または「Z」)モデルは、 小音量と中音量では非常にソフトでまろやかな音色になりますが、大音量レベルでは突然、非常にハードで明るい音色に変化します。「シングルトーン」のマレットは、ほとんどの従来のマレットと同様に、すべての音量レベルで基本的なサウンド特性を維持するように設計されています。
マレテックのマリンバ、シロフォン、ベル用のほぼすべてのモデルには、ヘッドの穴にネジ山がタップされ、それに対応するネジ山がバーチやラタンのハンドルにもタップされているため、強力な「接着されたネジ山」で接合されています。この製造ステップを追加することにより、接着剤とボールの間の接触面積を倍増させ、従来の「接着剤のみ」の方法よりもはるかに信頼性の高いハンドルとヘッドの接合を実現しています。
マレテックの糸は、近所の編み物店で見かけることはありません。マレテックの糸の一つひとつが特定の音質や性能パラメータに合わせて設計され、特別に紡がれているオーダーメイドだからです。接触音を最小限に抑え、スムーズなロールを実現するために設計されている糸もあれば、アーティキュレーション、プロジェクション、耐摩耗性を最大化するために設計されている糸もあります。マレテックは、世界で初めて合成の「ポリ」糸を使用したマレットメーカーです。ほつれて返品されたコンチェルトシリーズのマレットは一組もなく、1980年代に作られたマレットの中には今日でも現役で音楽を奏でているものもあります。
マレットを選ぶ際の参考のために、マレテックのマレットには最大音量での音色の明るさ(硬さ)を表すモデルナンバーが付けられています。数字は0(extremely soft)から50(extremely hard)まであり、fffではLS17Zの方がLS15よりもわずかに音が明るいことになります。数字の違いが1つや2つだけでは聞き分けられないこともあるでしょう。例えば、DS11とJC12では、重量や巻き方が大きく異なっていても、最大音量での音色の明るさはほぼ同じとなります。このように数字の近いモデルは、最大音量ではほぼ同じ音色であっても、小音量では硬さ、レスポンス、ロールの特性が大きく異なる場合があります。マレテックのモデルナンバーは、マレットのすべての特性を表すものではありませんが、他のテクノロジー同様に、他社よりもマレット一本分先を行っているのです。
カテゴリーから探す
ブランドから探す
ブランド一覧を見るアフターサービス
© Sound House