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| by ROB JAMES / Audio Technology Magazine 2008年 9月 | ||
RODEは、ガンタイプ・マイクのラインナップを増やし、この度主力モデルとしてNTG-3をリリースしました。 新製品NTG-3とガンタイプ・マイクに取付けるオプションを販売に先駆けてROB JAMESがレポートします。 泥の上に降り注ぐ雨の中をフィールド・レコーディングしたことがある方なら、RFバイアスを採用したコンデンサーマイクのありがたみを実感していることと思います。湿度が比較的少なくても、従来のDCバイアス・マイクロフォンを使用すると、過酷な状況ではマイクのカプセルがショートして、最終的にマイクを壊してしまいます。 30年以上もの間、Sennheiserは、この分野をほぼ独占してきました。プロユースにおいて、Sennheiser MKH415とその後継機種でRFバイアスを採用したSennheiser MKH416ショットガン・マイクのような素晴らしい機種を超えるマイクは出てきていません。また、Sennheiser MKH60は同等の性能の良さを誇りながら、さらに音質が改善されたモデルです。しかし、価格がかなり割高となっていたのが問題でした。 オーストラリアに拠点を置くRODEは、手頃な価格で高品質なマイクを製造するメーカとして認知されており、ショットガン・マイクもラインナップに揃えています。実は私もRODE NTG-2を所有しています。しかし、NTG-2の仕様はすばらしいのですが、湿気の問題など、Sennheiser MKH416と同等レベルという訳ではありませんでした。
NTG-3は他の競合製品の何分の1かの価格を維持しながら、かなりの進歩を遂げた製品となっています。マイクに取付けるフォームが付いてくるだけでなく、オプションでこのフォーム用のウインドシールドDead catもあります。まるでMagliteトーチのような形をした黒色アノダイズ仕上げの黒い色をしたアルミ製シリンダーケースは、内側にフォームスリーブがついており、そして湿気から守るためにゴム製のOリングを装着しました。両端のキャップには回しやすい加工が施されています。 また、ショットガン・マイク用のピストル・グリップPG2とウインドシールドWS7もラインナップに加わりました。幸運にもこの記事に間に合うように、RODEから直接これらのアイテムを受け取りました。PG2は、直径19-22mm、または21-22.5mmのマイクであれば取り付けが可能な2つのサスペンションリングがついてきます。WS7は、長さ186.5mm(最長)、直径19mm~20mmまでのマイクであれば、どのマイクにも装着可能です。PG2のサスペンションリングの交換は簡単に素早く行なうことが出来ます。付属の6角レンチで2~3のネジを外し、固定しているプレートを外してから、別のリングを挿入して、ネジを締め直すだけです。 マイクのアングル調整は、備え付けのレバーを解除して調整することが出来ます。また、反対側にある小さなツマミにより、ロックのテンションを調整することができます。マイクのケーブルは、ベース部分からハンドル・グリップの中に挿入します。ボトム部分にある着脱プラグをはずして、灰色のハンドグリップの背面に通します。XLRコネクターは、グリップの底からトップまで通すことができます。ケーブルは、ハンドル・グリップに収納することが可能です。特に径の太いケーブルを使っていたわけではありませんが、比較的きつめのフィット感です。
PG2は軽くて、使い心地も良く、そしてベースにある3/8インチのネジによって、ブームポールに取り付ける事が可能です。大きくて見栄えのするウインドシールドWS7の内側は、固めの開放気泡フォームで出来ており、フォームというより、どちらかというとたわしのような感触です。外側の合成毛皮の長さは、約25mmです。このウインドシールドは、マイクチューブに押し込むゴム製ガスケットタイプでPG2と同じ直径となっています。 NTG-3は、48Vファンタム電源/PFバイアスを採用しており、低いセルフノイズが特徴です。 仕上げは、見た目が良いマットシルバーですが、ピストル・グリップを装着して、さらにウインドシールドを取付けると、マイク本体をほとんど覆ってしまうため、マイク本体を見ることはありません。 RODE のXLRソケットは、RFノイズを避けるように設計されています。我々は常にRFの影響にさらされていますが、RODEのNTG-3はその影響を受けないように最適化されています。そのため、ポケットに携帯電話を入れていても何も影響はありませんでした。 SenheiserMKH416が手元に無かったので、直接の比較はできませんが、NTG-3は、前面の指向性が若干広くなっているため、マイクの向きによって左右されることはありません。マイクを動かした時でも、不自然な感じは無く、問題にはなりませんでした。 NTG-3は、Senheiser 416と同じくローカット機能は内蔵していませんが、私が使用しているSound device442ミキサーで低域をカットする機能がついていたので、問題はありませんでした。その他の、ショットガン・マイク同様に屋外で使用するのに最適です。 ショットガン・マイクは、屋内で使用する時、元々後方の指向性が、部屋のリバーブを強調する傾向がありますので、短いスーパーカーディオイドのほうが、良い場合があります。 屋外での使用において、特に海に近い場所など、ウインドノイズによる問題があげられます。Dougalカバー付きのZeppelinウインドシールドほどの効果はありませんが、NTG-3とWS7を組み合わせて浜辺で使用してみたところ、ほぼウインドノイズをカットすることが出来ました。また、RODEはバスケットタイプのウインドシールドを開発していると聞いていますので、これにも非常に興味をもっています。 ハンドリングノイズは抑えられていますが、それほどと言う訳ではありませんでした。Oリングタイプのサスペンションがよくなれば、改善されるのではないかと思っていましたが、より軽いケーブルを使用してみれば、ノイズが劇的に軽減するのではないかと思います。NTG-3の特徴の通り、優れたサイドリジェクション、そして後方の指向性は、期待通りの感度となっているので、使いやすいショットガン・マイクです。海でフィールド・レコーディングをしている時、マイクを急に左右に振ったりしても位相の問題を引き起こす事はありません。飛び去って行ったカモメの鳴き声を簡単に捕らえることが出来ました。すこし軽めの低音となりますが、このマイクの使用目的に対して、悪いことでないと思います。NTG-3は、NTG-1とNTG-2よりも断然優れており、Senheier 416にも引けをとりません。これは、良い悪いの問題ではなく、商品が違うというだけです。 この価格は、より多くの録音ファンの強い味方となることでしょう。時間が経つにつれて、このRODEの製品がいかに丈夫なものであるか分かっていただけると思います。 今回のレビューで、価格だけでなく、サウンド、そしてノイズも低いNTG-3がとても気に入りました。ウィッシュリストのトップにMS方式の録音用にRFバイアスでフィギュア8の指向性をもったマイクロフォンが挙げられます。屋内用に短いスーパーカーディオイド版があっても良いのではないのかと思います。RODEさん、どうですか? |
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泥の上に降り注ぐ雨の中をフィールド・レコーディングしたことがある方なら、RFバイアスを採用したコンデンサーマイクのありがたみを実感していることと思います。
また、ショットガン・マイク用のピストル・グリップPG2とウインドシールドWS7もラインナップに加わりました。幸運にもこの記事に間に合うように、RODEから直接これらのアイテムを受け取りました。PG2は、直径19-22mm、または21-22.5mmのマイクであれば取り付けが可能な2つのサスペンションリングがついてきます。WS7は、長さ186.5mm(最長)、直径19mm~20mmまでのマイクであれば、どのマイクにも装着可能です。
PG2は軽くて、使い心地も良く、そしてベースにある3/8インチのネジによって、ブームポールに取り付ける事が可能です。
