STEINWAY社がPEARL RIVER社と提携

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世界的に名高いピアノメーカー、Steinway & Sons社のアジア支局にあたるSteinway Asia社と中国最大のピアノメーカー、Guangzhou PEARL RIVER社が、契約を結んだとの共同声明を発表しました。両社はSteinway & Sons社が関連会社のBoston Piano社の為にデザインしたESSEXピアノシリーズの新製品数種を共同で開発にあたり、この新製品は2006年初頭に市場に出回る予定です。今回の提携はSteinway社にとって中国で行う初めての投機にあたり、またPEARL RIVER社にとっては始めての欧米ピアノメーカーとのOEM提携になります。これまでにもPEARL RIVER社はYAMAHA社と合弁事業を、Steinway & Sons社はYoung Chang社と共同でESSEXブランドの生産を行っていました。

PEARL RIVER社取締役会長のZhi Cheng Tong氏は今回の協定に関して喜びと共に“今回の提携は世界で最も名の通った最高級ピアノメーカーと世界で最も規模の大きく、中国で最も認知されたピアノメーカーの完全なる縁組みである。”と表現し、またSteinway Asia社代表取締役社長のRobert Dove氏もそれに同意しました。

長期にわたりコンサートステージピアノの世界標準として君臨してきたSteinway社ブランドのピアノは、1853年からアメリカのニューヨーク、また1880年からドイツのハンブルグの自社工場で手作業による生産を行ってきました。Steinway社は、関連会社であるBoston Piano社を通してOEMを中心とする大量生産による成功を収めました。“最新のPEARL RIVER工場の効率性の高さがこれまでの流通価格を下げることを可能にし、さらに競争力の高いピアノの生産を可能にします。これはBOSTONとESSEXブランドを通して過去15年間行ってきたように、よりお求め安いブランドやより幅広いお客様へのSteinwayデザインの有効性を測る良い尺度として非常に有効な方法と言えます。”とDove氏は言います。Steinwayによってデザインされた全てのモデルは世界各国にある180の正規販売店を通して流通、販売を行っています。

“今回の契約が両社にとって単に良いビジネス投機ということだけではなく、PEARL RIVERは152年もの歴史を持つ世界的に名の通ったSteinway & Sons社と提携することによって多くを学び取り、それを世界のピアニストに還元することができると考えています。”とTong氏は言います。両社共に今までに築き上げた伝統による製品を混ぜることはないと強調しつつ、一方では提携することによりお互い利益を生むことができると賛同しています。

Music Trade誌 2005年5月

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