エレキギター用ブリッジの種類
エレキギターのサウンド、弾き心地、そしてチューニングの安定性を大きく左右するのがブリッジです。ブリッジは主に「固定(フィクスド)タイプ」と「トレモロ(可動)タイプ」の2種類に分かれます。
プレイスタイルやメンテナンスのしやすさなど、自分に合ったブリッジを探してみてください。
💡 目的別にご紹介
- チューニングを絶対に狂わせたくない、ダウンチューニングをよくする
⇒ 固定タイプ(チューン・O・マチック、テレキャスター、バダス)
- 軽いビブラートから滑らかなアーミングを楽しみたい
⇒ トレモロタイプ(シンクロナイズド、ビグズビー、ケーラー)
- 激しいアーミングをしても狂わない実戦仕様が良い
⇒ ロック式トレモロ(フロイドローズ)
固定(フィクスド)タイプ
弦をボディにしっかり固定するため、サスティンに優れ、チューニングが安定しやすいのが特徴です。
チューン・オー・マチック(Tune-O-Matic)/ストップテイルピース
レスポールタイプに代表される、最もポピュラーな固定式ブリッジ。弦を乗せるブリッジと、弦を固定するテールピースの2つに分かれています。
- メリット
- 弦交換が簡単になり、各弦のオクターブ調整が独立して行える。
- デメリット
- 弦高調整はブリッジ両端の支柱(スタッド)で行うため、各弦ごとの細かい弦高微調整はできない
- こんな人におすすめ
- ロック、ブルース、ジャズなど、アーミングを使わず太いサウンドを求めたい方
テレキャスタータイプ
ブリッジプレート自体にリアピックアップをマウントする、テレキャスター独特の形状です。サウンドのジャキッとした歯切れの良さを生み出す要素になっています。
タイプ違いに注意!
- 3ウェイ (ビンテージ)
- サドル1個に対して弦2本を乗せるため、オクターブ調整が大まかにしかできない。
- 6ウェイ (モダン)
- 各弦独立して弦高・オクターブ調整が可能。実用性重視。
- こんな人におすすめ
- カッティングを多用するカントリーやギターボーカル、テレキャスならではのサウンドが欲しい方。
バダス(BADASS)スタイル
チューン・オー・マチック(ブリッジ)とストップテールピースを1つに融合させたモデル(一体型ラップアラウンド)。ギブソン・レスポールジュニア等のリプレイスメントパーツとして有名です。
- メリット
- パーツが一体化しているため、弦の振動がダイレクトにボディに伝わり、ロングサスティーンと力強いアタックが得られます。
- デメリット
- 弦高調整は全体を上下させる方法のみ。
- こんな人におすすめ
- シンプルな構造が好きで、骨太なパンクやロックを掻き鳴らしたい方。
トレモロ(可動)タイプ
アームを操作することで、音程を滑らかに変えることができるブリッジです。
シンクロナイズド・トレモロブリッジ
FENDERストラトキャスター用に開発された、歴史的かつ最も一般的なトレモロユニット。
セッティング
- フローティング
- ブリッジを少し浮かせ、音程を上げる、下げるの両方を可能にする。
- ベタ付け
- ボディ裏のスプリングを締め込み、ブリッジをボディに密着させる。アームはダウンしかできなくなるが、チューニングの安定性とサスティンが飛躍的に向上する。
- こんな人におすすめ
- オールジャンルに対応したい方。アームも使いたいけれど、メンテナンス性も落としたくない方。
ロック式トレモロブリッジ(フロイドローズなど)
金属パーツを用いてブリッジ側とナット側の両方で弦を挟み込み、固定(ロック)するシステム。
- メリット
- 激しいアームダウンやアームアップを行っても、チューニングがほぼ狂いません。
- デメリット
- 弦交換やチューニングなどセッティングに時間がかかる。弦が1本切れると全体のチューニングが崩れる。
- こんな人におすすめ
- ハードロック、ヘヴィメタル、テクニカルなソロプレイで縦横無尽にアームを使いたい方。
ケーラー(Kahler)タイプ
1980年代に一世を風靡したトレモロユニット。フロイドローズと異なり、ブリッジ自体が上下するのではなく、内部のローラーが回転して音程を変えます。
- メリット
- 弦高、オクターブに加え、弦ピッチ(弦と弦の間隔)まで細かく調整可能。アームのタッチが滑らか。
- デメリット
- 構造が複雑なため、定期的なクリーニングやメンテナンスが必要。
- こんな人におすすめ
- レスポール形状のギターにトレモロを載せたい方、なめらかなビブラートを多用したい方。
ビグズビー(Bigsby)タイプ
グレッチなどのセミアコ・フルアコでおなじみ、重厚なルックスが美しいビンテージトレモロユニット。
- メリット
- 独特の緩やかなテンション感と、金属特有の鈴鳴り感がサウンドに加わる。ルックスが圧倒的にカッコいい。
- デメリット
- 音程を大きく変える激しいアーミングには向かない(狂いやすい)。弦交換に少しコツがいる。
- こんな人におすすめ
- ロカビリー、チバユウスケ風ロック、ネオソウルなどで、コードに軽く揺らぎ(ビブラート)を与えたい方。
💡 結局どれを選べばいい?
- 初心者・メンテナンスが苦手な人
⇒ チューン・オー・マチック」または「シンクロナイズド(ベタ付け)
- テクニカルに弾き倒したい人
⇒ ロック式(フロイドローズ)
- プレイスタイルと見た目にこだわりたい人
⇒ テレキャスタータイプ」や「ビグズビー
自身の目指す音楽スタイルに合わせて、最適なブリッジを選んでみてください!