新年明けましておめでとうございます。令和という新しい元号の響きが爽やかに感じられるこの頃、本年も皆様にとって素晴らしい年になることを心から願っています。
昨年、サウンドハウスにとって最大のチャレンジは、千葉県を直撃した3回の台風です。上陸前から「これまでに経験したことのない」という、幾度となくニュースで聞いた言葉が耳に入ってきました。本当にそんなことがあるのかと思いきや、予報は的中。風速50mを超える巨大台風が直撃したのです。
とはいえ、サウンドハウスの成田本社ビルは、成田市の中では最も強い建造物であることから、「地震、雷、火事、(おやじ)」と昔から恐れられている事象については、問題は生じないはずと思っていました。その安易な考えは、自然の力により真っ向から否定されました。結果は想像を絶しました。風速60m近くにも及ぶ強風により大型ビルの窓ガラスが次々と割られ、あげくの果てはオフィスの窓も壊れ、夜通し大量の雨がオフィスに入ってきたのです。まさか、ということが現実になってしまいました。
早朝、会社へ向かう道路が多くの倒木により塞がれているのを見た時、ふと、悪夢の再来を予感しました。それは大停電です。数年前、アメリカのコネチカット州を旅した際、巨大台風が地域を襲い、道路上に多くの木がなぎ倒されていました。その時、ニューイングランドという全米で最も優れたインフラを持つ地域でさえ、停電が3日以上も続きました。そのアメリカの停電を彷彿する巨大台風により、直観的に今回の停電は、半端じゃなく、最低でも1週間と割り切り、出社後、社員全員に長期停電の対策をとるように指示しました。
結果はみじめなほど、惨敗でした。停電はなんと2週間も続くという想定外の大惨事となったことから、これまでの設備では対応することができなくなりました。非常用電源も最大級のものを2つ確保し、その他、UPS、電源設備があるにも関わらず、ついにサーバーがダウンするという、あってはならない事態に陥ったのです。そしてNTTなどの電話施設にも被害が及んだことから電話は不通になり、携帯電話の基地局も長期間にわたる停電により、どのキャリアも全部ダウンしてしまったのです。
そのような状況の中、お客様の対応をしなければという思いで、商品の出荷をすべて、徳島にある弊社の西日本コールセンターに切り替え、電話の応対は福岡と徳島のコールセンターのみで数日間、乗り切ることにしました。それでも出荷は遅延され、電話応対の半分は処理しきれず、お客様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、改めてお詫び申し上げます。そんな不備が多々あったにも関わらず、多くのお客様から温かい声援の言葉、励ましのメールをいただき、社員一同、大変感謝しております。
2020年、サウンドハウスはお客様からの期待に添うべく、この苦い体験をむしろ教訓として様々な対策を講じ、災害にも強い会社として生まれ変わる所存です。いつでも、どこからでも、サウンドハウスのサービスを利用していただけるよう、最善の努力をしてまいります。
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