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Supro レビュー

まるで35Wの金の器 - S6420+ Thunderbolt Plus レビュー -

1964年、Valco社のSupro Thunderbolt S6420は、Fender社の4x10 Bassmanと同様、ベース用のアンプとして発売されました。Thunderboltは極めて大きな15インチスピーカーを搭載し、「サイの革」と呼ばれるシルバーブルーのトーレックス地で仕上げられました。しかしながら、当時の市場ニーズにマッチせず、必死に売ろうとしても、話に乗るベーシストはほとんどいませんでした。

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ところがThunderboltの名は、Bassmanと同様にギタリストによって、その良さが広く知れ渡るようになります。シールドを差し込み、すぐさまボリュームとトーンを調節するだけ。そして、ボリュームを上げれば上げるほど音が良い。そんな仕様が長年を経てレジェンドとなり、時代が求めるアイテムとして注目を集めたのです。

数十年前、販売中止となったそのSuproが、今、時を経て復活したのです。

新しいThunderbolt S6420+は、「Valco社のビンテージデザイン」を踏襲し、元Fender社のVibro-Kingデザイナー、そしてSmokey Ampsのビルダーとして活躍したブルース・ジンキー氏と、Pigtronix社のデイビッド・コルタイ氏によって再設計されました。

新しいThunderboltをテストするために、当初のモデルである’64~’65年の S6420と比較すると、その結果は驚くべきものでした。

以前のSuproのカタログには、「シンプルで無駄のない回路」とお約束のように書かれていました。そして新しいS6420+は、その言葉通りの存在感を留めています。従来のモデルと同様、35Wの仕様を備え、小規模なスペースでの練習はもちろん、小さなライブハウスやクラブでも必要なボリュームが得られ、十分なパフォーマンスを行うことができます。S6420+はオールチューブで、プリ管12AX7(×2)、パワー管6L6(×2)、そしてオリジナルと同様の5U4整流管を使用しています。新型のSuproは、信頼と実績のMade In USAを誇りつつ、お手頃な価格を実現したのです。

Thunderbolt S6420+はレクティファイアーの要素を追加し、ボリュームの可変による音色の変化を楽しむことができます。また、スタンダードな35WクラスAから45WクラスABに切り替えたり、60WのクラスABまでアップさせることもできます。これらの設定では、より多くのヘッドルームとトーンのバリエーションが得られ、最大の出力設定では、本当に凄い音が出せます。

’64~’65年の S6420のコントロールパネルは、キャビネットの背面下方にマウントされていましたが、後継モデルのコントローラーはトップに配置しました。新しいSuproは従来のモデルのデザインを修正し、より進化を遂げています。更に、ビンテージギターまたは現代のロー、ハイゲインピックアップ搭載の現代のギターに合うノーマルとホットの入力部も装備。ここでは、新しいS6420+と以前の’64~’65年の S6420とを比べ、P-90のシングルコイルを搭載した50年代モデルのGibson ES-125とハムバッカーを搭載したPRS McCartyで試してみました。

希少価値が高く、人気を集めるビンテージアンプと比較するとなれば、新製品だけに当然欠点があるはずだと考え、色々な問題を指摘するつもりでいました。しかし、信じられないことに、その真新しいアンプを目の当たりにしてみると、想像を絶する程、何も欠点が見つからなかったのです。比較した2台は、区別がつかないほどサウンドもよく似ていました。

大胆なサウンドで知られた、従来のThunderbolt同様に、新型も大胆なサウンドを提供します。ローボリュームでは、クリアで響きの豊かなサウンドを鳴らし、ボリュームを上げるほどラウドなサウンドになっていきます。チューブオーバードライブやアウトプットがピークに達しても、ヘッドルームには十分な余裕があり、きれいな和音を奏でます。新旧で異なる点といえば、同じような設定にしても、新しいSuproは更にボリュームを大きくすることができるのです。

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以前のThunderboltでは、キャビネットやバッフルボードに負担がかかり、ロックンロールなどの激しいサウンドに耐えることができませんでした。しかし新しいSuproでは、キャビネットを頑丈にするため、ビンテージSuproに比べ1.5倍重い、20.4kgの重厚感ある仕上がりになっています。

以前のThunderboltも新しいThunderboltも、コントロールつまみはボリュームとトーンのみ。トレモロやリバーブも必要ありません。Thunderboltが為すべき仕事はただ1つ。驚くべきサウンドを出すことに尽きます。

Michael Dregni

生まれ変わった2x10comboで君もライトニングブルースを弾いてみよう
- SUPRO 1690T CORONADO レビュー -

はるか昔、ロックのパワーコードが生まれるよりも前にSuproのアンプは元来、シカゴで生産されていました。そしてその歪んだトーンは、シカゴブルースにとって欠かせない存在となり、更にそれは多くのロックギター界のパイオニア達に影響を与えることになりました。

ジミ・ヘンドリックスは、Isley Brothers とLittle Richardとツアーをしている間、Supro Thunderboltを使用し、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは初期のレコーディングにおいてModel24を使っていました。その後、暫くの間、市場から姿を消していたSuproは最近、Absara Audio社よって買収され、ニューヨークで生産されることになりました。

今回、大西洋を渡ってヨーロッパに届けられたSuproのギターアンプは、上位機種のひとつであるCoronado 2x10 Comboです。早速レビューに取り上げてみました。

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Coronadoの青いビニールの部分と光沢がかったシルバー地のグリルはSuproの黄金時代であった60年代を再現しています。更にキャビネットに白いピンストライプをつけることにより、上位機種に押し上げています。新型のコントロールパネルについては、以前のモデルによく似ていますが、機能が多少異なっています。それは2系統の独立したプリアンプ部と、それぞれに装備されたボリュームとトーンコントロールに象徴されています。2つの入力端子のうち、ひとつはチャンネル2のみにアクセスし、もうひとつのチャンネルは、双方のチャンネルをパラレルにリンクさせることからゲインが増幅され、手軽にオーバードライブを楽しむことができるのです。

フットスイッチの接続部はありませんが、A/Bスイッチでチャンネルの切り替えを行うことができます。残り2つのコントロールノブはラッチタイプのペダルでON/OFFの切り替えが可能な、ビンテージ・バルブパワー・トレモロ回路用のスピードと深さを調節します。

電気的にCoronadoは分かりやすく分類されており、丁寧な作りの基盤とオリジナルデザインを彷彿するオール真空管の回路設計です。Coronadoは大音量を誇る35WのクラスAパワーアンプ仕様であり、ヘッドルームが広いアンプです。音量を上げると、アンプが本格的にオーバードライブし始める前に、Eminenceの10インチスピーカーがだんだんと歪み始めることが確認できるでしょう。

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クリーンサウンドは、すごく抜けが良く、ミックスでも埋もれることはありません。特に少しバルブ・トレモロを掛けると、ダイナミック・レスポンスはバルブで修正され、Coronadoを使用することが楽しくなるでしょう。十分なヘッドルームは、ストンプボックス・エフェクターにふさわしいプラットフォームを生み出し、デジタルとアナログのエフェクト、どちらでも素晴らしい音を出力します。また、Tube Screamerのようなオーバードライブペダルの使用によって、Coronadoを小さい音でオーバードライブさせることも容易です。

Coronadoは、素晴らしいトーンとクールなビンテージ感を持ち合わせ、現代のギターセッティングはこれで決まると言っても過言ではありません。単体で使用したとしても正確なビンテージサウンドを出力することができます。更に優れたトレモロは使用しているギターによって、ロカビリー、カントリー、またはブルース系の音楽にふさわしい音を出力するでしょう。安くはありませんが、信頼ある「Made in USA」であることにより、ブティックコンボの中では一番価値のあるアンプではないでしょうか。

米国 TOTAL GUITAR誌 2014年9月号より抜粋

S6420 Thunderbolt

64年当時の回路をそのままに再現し、完全復活を遂げたS6420 Thunderboltは、ハイ&ローのインプットと、ボリューム/トーンというたった2つのコントロールノブだけで、世界中のギタリストを魅了するサウンドを有する伝説の名機です。

S6420 Thunderbolt コントロール部拡大する S6420 Thunderbolt 背面拡大する

ガツンとくるクラスA特有のストレートなサウンドはもちろんのこと、ボリュームを上げていった時のナチュラルオーバードライブは絶品。トーンによる音の変化も、ただ高域のブースト&カットを行うようなものではなく、ギタリストのツボを心得たリニアなサウンド変化が楽しめます。さらにギターのボリュームコントロールに素直に追従してくれるので、チャンネルがなくても幅広い表現力を持ったアンプと言えます。35Wという絶妙なW数はクラブ・サイズのライブハウスにピッタリはまり、アンプの持つ美味しいところを余すことなく発揮してくれるでしょう。極上のヴィンテージサウンドを求めるならこのモデルに決まりです。

S6420+ Thunderbolt Plus

伝説の名機に出力切替機能を追加することで、異なるテイストのサウンドが楽しめる新モデル。S6420同様にコントロール部はボリュームとトーンだけですが、そこに出力切替スイッチが加わるだけで、極上ヴィンテージサウンドから、力強いメリハリのある現代的なチューブサウンドまで、無限のトーンバリエーションを持ったかのような錯覚に陥るでしょう。

S6420+ Thunderbolt Plus コントロール部拡大する S6420+ Thunderbolt Plus スピーカー拡大する

VOXMATCHLESSといった有名なクラスAアンプのパワー管といえばEL84が多く見られますが、Thunderboltのパワー管には5881/6L6WGCが搭載され、独特の太さと素直さを実現しています。そして出力先には15インチスピーカーという、ギターアンプ用としては最大級のユニットを使用しているところも、唯一無二のサウンドを生みだす要素となっています。

1690T Coronado

2x10、35WのCoronadoは、キャラクターからダイナミックレンジまでオリジナルのサウンドを忠実に再現しています。コントロールパネルはシンプルながらも、ボリュームのコントロールによって、ジャズトーンにマッチするやわらかなクリーンサウンドから荒れ狂うロックサウンドまでを網羅。

1690T Coronado コントロール部拡大する 1690T Coronado 背面拡大する

Thunderboltと同様の35W Class A駆動、2本の6L6管と5U4GB管から生まれる、大胆かつ古典的なアメリカントーンは、2x10のスピーカー出力を経て、クリアで繊細なオーバードライブサウンドに変化します。

さらにCoronadoは、独立した2つのプリアンプと共通のトレモロにより幅広いサウンドバリエーションを実現。Coronadoの持つ本物のヴィンテージサウンドは、現代のミュージックシーンにおいてギタリストの追い求める究極のサウンドといっても過言ではありません。

1624T Dual Tone

1624T Dual-Toneは1960年代のラインナップ中、最もロック向けのサウンドを持ったモデルです。1690T Coronado同様に独立した2つのプリアンプと共通のトレモロを搭載し、幅広い音のバリエーションを誇ります。中でも特徴的なのはパワー管に6973を搭載している点です。現存するギターアンプのパワー管に6973を使用しているモデルは他にはありません。表情豊かなドライブサウンドは、まさに封印を解かれた真のアメリカン・チューブ・サウンドといえるでしょう。

1624T Dual Tone コントロール部拡大する 1624T Dual Tone 背面拡大する

6973管x2による24Wの出力は、クラブ・ギグ、ライブハウスで使用する際に真空管の美味しいところを引き出し、ナチュラルオーバードライブの醍醐味を味わうことができます。

Suproアンプのラインナップ中、12インチスピーカーを搭載したモデルはDual-Toneのみ。ガッツのある低域から、芯の通った中域、伸びのある高域は、Dual-Toneが生み出すロックサウンドを出力する上で、最も適した組み合わせといえます。

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