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| Beauty
and Brawn NTKはどこをとっても頑丈です。全てのパーツが頑丈で長持ちするよう設計されています。マイク自体はがっしりとした重さで高級感あふれる作りになっています。 作りだけでなく外見も素晴らしいです。マイクの筒状のボディーとグリルはクラシックマイクを思わせる美しいサテンニッケルに仕上がっています。Rode特有の丸型デザインの銅がマイクの前面を飾っています。 M2スタンドマウントの取り付けは誰にでもできる程、簡単です。マイクのベースにあるプレートを回して外し、マウントにマイクベースを通して下さい。プレートをまた設置するだけで完了です。ショックマウントは同じ手順で設置します。ショックマウントもスタンドマウントもマイクをしっかりと支えます。 マイクは7ピン・ケーブルを通して外部電源サプライから電源を供給します。他にも数多くの真空管マイクが専用ケーブルを使用しているため特に驚くことではありません。しかし通常の3ピンXLRケーブルはこの接続に使用できない為、付属のケーブルは大事に使用する必要があります。 NTK電源サプライの電源を入れますと、電源サプライのフロントパネルの青いLEDが点灯します。この電源サプライは110Vと220Vの切り替えを行うことが可能で、またファンタム電源の必要をなくしました。電源サプライのリアパネル上にある3ピンXLR端子から信号を出力します。 Pleasing Curves 素晴らしい設計も印象的でしたが、NTKの音に一番驚かされました。マイクを初めて使用したのはArista/Nashvilleレーベルの新人歌手Kristy Leeのレコーディングを行なっていた時です。彼女のオリジナル・デモはNeumann KM86を使用して大変満足できる結果が得られました。レーベルの為にいくつかの曲のレコーディングをする為に戻ってきた週にNTKが届きました。 今までの経験を振り返ると、数多い組み合わせの中マイクと声両方が生かされる場合もあれば両方が殺されてしまう場合もあります。一番良い方法はマイクとプリアンプをいくつか用意しておき色々と組み合わせてみて、最もボーカリストに合った組み合わせを探すことです。すでにKM 86がLeeの声に合っていたのは解っていたので、レコーディング前にKM 86、Neumann TLM 103とNTKを並べてみました。全てのマイクをNeve 1272プリアンプへ送り、次にEmpirical Labs Distressor(Optoモードに設定)そして最後にMOTU 1296オーディオ・インターフェースへ送りました。 TLM 103は直ぐに使用を止めました。音が悪かったわけではなく、あまりにもニュートラルだったからです。ですがTLM 103にはKM 86と違い、音が前に出る特性がありました。反対にKM 86にはTLM 103にない"キャラクター"がありました。NTKを使用した時、すぐに「今日一日このマイク以外は使いたくない。」と思いました。それは音が前面に出るTLM 103の特徴(TLM 103とNTKは両方とも大口径ダイアフラム・マイクです)とKM 86の性格を両方持っていたのです。聞いて直ぐに解るのが、NTKは正確にそのままの音を録るのではなく、音楽的に綺麗な音を録るようにデザインされています。2〜5kHZで軽くプレゼンスのブーストがされていて、12kHZ程でもう少し大きなブーストがあります。これはLeeの声をより綺麗に録音するために最適な場所でブーストされていました。実はLeeが今回NTKで録ったボーカルトラックをとても気に入った為、最終テイクで再度使用したいと言い出した程です。 Good Personality 私はNTKの"性格"がとても好きです。このマイクのレスポンスはフラットではなく、音源が大きくなればなるほど音に色が付きます。そのためNTKは色々な音源に合うマイク、特にリードボーカルには最適です。マイクの設置位置に気を使う必要が出てきますが、その分トーン・コントロールが十分に行なえます。 例えば、ボーカリストにマイクの近くで大声を出して歌ってもらうと、マイクから離れて歌った時よりも積極的でフルな音になります。マイクから離れれば離れるほど、マイクの特徴がニュートラルになります。これらのレベルを合わせたとしても、二つのトラックに録られた音は異なります。(これは隣接現象での低音ブーストだけではありません。ちょうどギターのボリュームを下げる場合とギターアンプのボリュームを下げる場合の音の違いによく似ています)本当に大音量で激しいボーカルではマイクに近づいて歌ってもらいガッツのある音を前面に出し、プリアンプを下げて調整を行ないます。この音には本当に虜になってしまいました。 Twin Peaks NTKは元々ペア販売されている訳ではありません。しかしRode社はどのNTKでも殆ど同じだと言います。これは厳しい品質管理と、twin-triode 6922モデル真空管が全て手作業で選択されているからです。私は自分が行なったレコーディングではRode社が言うことを信じました。 現在Coppolaと言う双子の女性のトラックをプロデュースしています。最初はNeumannのU 47とU 67を使用していましたが二つのマイクの間にはあまりにも大きな音色の差がありました。双子だけに二人の声はとても似ていて、その要素を大切にしたかったのでNTKを2本使用してみました。NTKは彼女たちの声ととても相性がよく、ビンテージ・マイク1本の値段で高品質な真空管マイクを2本購入できてしまうので驚きです。 双子は隣同士に立ちながら同時にレコーディングを行いました。NTKは単一指向性のため最適な位置を探すのに少し実験を重ねる必要がありました。色々試した結果NTKは90度と270度で良い音のカブリを防ぐことができました。 NTKは高レベルにも耐えられます。双子の録音を行なっていたある時点で、歪が起こったと思った時でも、ただプリアンプをオーバードライブしてしまっただけでした。Rode社は最大SPLを158dBと発表しているためドラムのオーバーヘッドやギターアンプを録ることにも使用できます。 NTKの一つの弱点はヒス音を強調してしまうことがあります。Leeの声や数多くの楽器に良い効果を発揮したプレゼンス・ブーストはCoppola双子にはヒス音を強調してしまう形になりました。しかしこれは簡単にDeEsserを使用する事で解消できました。NTKの音色や特徴を考えると大した問題ではありません。 Ivory Towers 私が主に使用する楽器はピアノですのでNTKはアコースティック・ピアノをどう録るか大変興味深いところでした。Yamahaのグランドピアノが設置されているリビングルームの天井はアーチ型になっていてなかなか良い音が出ます。ここでNTKを設置し、MOTUの828コンピューター・オーディオ・インターフェースを通して24ビット・レゾリューションでPowerBookに取り込みました。 素晴らしい音で録れました。NTKの周波数帯ブーストは録った時点で完璧に出来上がってしまうような音でした。EQを通す必要が全く無い程の出来でした。全体的に音は大きかったですが、低レベルの音も綺麗に取れていました。真空管マイクにしてはとてもノイズが静かなためプリアンプを上げて、低レベルの音を録ってもノイズを大胆に増やさず可能になります。 Guitars and Tambourines NTKはアコースティック・スチール・ギターも良い音で録ることができました。ですが音色が完全に清んでいたわけではないので、クリーンなギターを録るよりロック系を録るのに向いていると思われます。私が強めに弾いたパートはNTKで程良い切れが出て、必要としていたトラックを仕上げることができました。 またNTK 2本でナイロンのストリング・ギターをステレオで録った時も力を発揮しました。音は完全に原音に忠実という訳ではありませんが、このマイクのノイズレベルが低いため、静かなアコギのフレーズでもやわらかいチューブ・サウンドを得ることができます。 最後にNTKでトライアングル、タンバリンとエッグ・シェーカーを録ってみました。大口径ダイアフラム真空管マイクはこのような高音パーカッションには向いておらず、NTKも同等でした。どうしても歪んだ高ハーモニックが応じてしまいました。NTKは殆どのマイクと一緒で、全ての音源をカバーできるわけではありません。} |
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