映像制作に、サウンドデザインに

ビデオ機器の進歩により、映像制作は非常に身近なものになりました。一方で、オーディオ機器は同じペースで進化してきたのでしょうか? 映像制作に欠かせないタイムコードなどの機能に対応したフィールドレコーダーは、多くのクリエイターにとって必ずしも手の届くところにあるデバイスとは言い切れませんでした。「今までは」ですが。

新登場のF8は、プロレベルの映像作家やサウンドデザイナーのためのフィールドレコーダー。8チャンネルのマイク入力、10トラック同時録音、24ビット/192kHzのハイレゾ音質に対応し、超ローノイズ設計のプリアンプを内蔵したF8なら、あらゆるサウンドを最高のクオリティで収録できます。

プロ仕様をフル装備

超低ノイズ設計のマイクプリ

ZOOM史上かつてない高品位プリアンプを搭載したF8は、EIN -127dBuの超低ノイズフロア、最大75dBのハイゲインを実現。PAミキサーや放送機器など業務用音響機器で標準のラインレベル(+4dB)の入力にも対応しています。

新設計の歪みにくいリミッターを搭載

F8には、8チャンネルの入力それぞれに独立して使用できるリミッター機能を搭載。10dBのヘッドマージンを持つことにより通常のリミッターより歪みにくく、信号を設定したスレッショルド以下に抑えることができます。

24時間で誤差 0.5フレーム以内!正確無比なタイムコード

最先端のタイムコード機能を内蔵したF8は、高精度の発振器を使用することにより、0.2ppm(24時間で誤差0.5フレーム以内)の正確なタイムコードの生成を実現。オーディオと映像の完璧な同期が可能です。また、一般的なドロップフレーム、ノンドロップフレームのすべてに対応し、外部機器からのタイムコードに対するジャムシンクにも対応。タイムコードの入出力にはポピュラーなBNCコネクターを採用しています。

高い機動性と安心の堅牢性

F8は単に豊富な機能をパッケージしただけでなく、8チャンネルのXLRコンボ入力を装備した最小のフィールドレコーダー。重量は約930gの軽量設計(バッテリーを除く)を実現しつつ、現場の酷使に耐えられる堅牢なアルミ製ボディを採用しました。三脚にマウント可能なほか、付属のカメラマウントアダプタを使用すればDSLRカメラにもマウント可能です。

視認性に優れた高輝度ディスプレイ

プロの収録現場は時にはホコリが多く、視界が悪い環境もあります。F8は輝度調整可能なレベルメーターに加え、2.4インチフルカラー、バックライト付きLCD(モノクロモードにも設定可能)を搭載し、光量の少ない環境から直射日光まで、あらゆる環境下での高い視認性を発揮します。

幅広いファイルフォーマットに対応

F8はBWF互換WAV、またはMP3フォーマットに対応し、WAVでは16または24ビット、サンプリングレートは最高192kHzまでの一般的なあらゆるレートに対応可能です。また、MP3フォーマットでは、128、192、320kbpsの各種ビットレートが選択できます。

万一の事故を防ぐ、二重三重のセキュリティ

デュアルSDカードによるレコーディング

録音したオーディオデータは、それぞれ最大512GBまでのSD/SDHC/SDXCカードに同時に記録され、レコーディングと同時にバックアップの作成も完了できます。また、同時記録だけでなく、8トラックを1枚のカードに、ステレオミックストラックをもう1枚のカードに記録するスプリットレコーディングも可能です。

シチュエーションを選ばない3電源対応

F8は、9~16V外部DCバッテリーパックを4ピンHIROSEコネクターで接続して使用できるほか、内蔵電源には単三乾電池8本が使用でき、DCバッテリーパックの出力電圧がF8本体で設定した電圧に降下すると乾電池に切り替わり、レコーディングを継続することができます。また、屋内での使用に便利なACアダプター(12V)を付属しました。

ファイル保護機能

録音したオーディオデータは録音中に定期的にカードへ記録されます。これにより、電池切れや誤ってSDカードを取り外してしまった場合など予期せぬトラブルが発生しても録音データを失ってしまうことはありません。

デュアルチャンネルレコーディング

F8のデュアルチャンネルレコーディング・モードを使用すれば、インプット1~4からの入力それぞれのレベル、リミッター、ディレイ、フェイズ反転、ハイパスフィルターの各種設定を維持したまま、セーフティトラックにもレコーディングすることが可能です。

プリレコード機能

プリレコード機能は、録音ボタンを押す6秒前までさかのぼってレコーディングすることができ、チャンスを逃さず録音できます。

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自由自在のヘッドフォンモニター

フィールドレコーディングでは、録音レベルのチェックがすぐに行えることが非常に重要なポイント。その点、F8はシンプルに行なえます。録音トラックのレベルだけでなく、メインやサブアウトプットのレベルも液晶画面に表示され、素早く的確なレベルチェックをサポート。ヘッドフォンジャックは標準ステレオフォーン仕様で、フロントパネルの専用ボリュームノブでスムーズな音量調整が行えます。また、ヘッドフォン出力へ送る信号の種類を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定できるほか、ヘッドフォン出力をMONOに切り替えることも可能。さらに、バッテリー残量が低下した時、録音スタート/ストップ時、録音エラーが発生した時にヘッドフォンのみに通知音を送ることができます。F8は出力100mWのヘッドフォンアンプを内蔵していますので、騒音の多い環境下でも無理なくモニタリングできます。

ハードウェア

インプット

F8の入力端子には、ロック機構付きNeutrik XLR/TRSコンボジャックを8系統装備。各インプットにはそれぞれゲインノブ、6セグメントLEDレベルメーターがあり、Record Ready、PFLスイッチを装備。さらに、ZOOM Hシリーズ用の別売マイクカプセルを接続できる10ピンコネクタをリアパネルに搭載。オプションの延長ケーブルを使用すれば自在なマイクポジションにセットできます。また、ボイスメモに便利なスレートマイクや、レベルチェックに便利なスレートトーンジェネレーターも内蔵しています。

アウトプット

1/4インチ標準ステレオジャックのボリュームコントロール付きヘッドフォン端子のほかに、4系統のアウトプット端子を装備。外部ミキサーやプロセッシングデバイスの接続に使用できる2系統のメインアウト(バランス接続TA3ミニXLR端子)に加え、カメラとの接続に便利な2系統のサブアウト(アンバランス接続ステレオミニジャック)を装備しています。

タイムコード、USBインターフェイス

タイムコードの入出力にはBNCコネクターを採用。USBポートはファームウェアのアップデートやファイル転送に便利です。また、USBポートを使用してF8を8イン/4アウト、最高96kHzのUSBオーディオインターフェイスとして使用することも可能です。

ソフトウェア

F8のメニュー構成は分かりやすく、ファイル構造もシンプルです。F8本体の操作で、テイク名やフォルダ名などのリネームや、時刻/日付/プロジェクト名/シーン番号等を記録できるメタデータ(BWF/iXML対応)の編集が行えます。また、専用iOSアプリ『F8 Control』を使えば、iPhone/iPad上のソフトウェアキーボードでより快適な文字入力が行えます。

内蔵ミキサー

F8に内蔵のミキサー機能は、全インプットから全アウトプットへの自由なルーティングや、プリフェーダー/ポストフェーダーの切り替え、レベルやパン、インプット/アウトプットディレイの設定がフレキシブルに行なえます。また、8チャンネルの入力それぞれに独立して使用できる内蔵リミッターに加え、ウィンドノイズの低減に便利なハイパスフィルターやフェイズ反転、MSデコーダーも使用可能です。

専用アプリでコントロール

F8は、フィールドレコーダーとしては初のBluetoothコントロール搭載機。ZOOM F8 Control iOSアプリを使用すれば、Bluetooth LEプロトコルを使用してiPhoneやiPad、iPod touchからF8をワイアレスでコントロールすることができます。録音、再生、停止、早送り、巻き戻しの基本操作のほかに、ミキサーのパンやフェーダーレベルのコントロールも可能です。また、入力レベルやタイムコード、バッテリー残量のモニターも行えます。さらに、ファイル名のリネームやメタデータの入力、録音データの日付や時刻などの情報もiOSデバイスから入力することができます。