既存のレコーディングスタジオ/PAシステムとの互換性や、ハイサンプリング化が進む録音環境を考慮し、PCM 48kHzから最大96kHzフォーマットの録音再生に対応しています。
※96kHz/24bit時は32チャンネル対応となります。
記録メディアには耐振動性や耐環境性および保守性に優れるSSDを採用。さらにパーツメーカーとの連携によりコントロールIC素子などの構成部品が管理され、『DA-6400』との動作確認が徹底されたTASCAM SSDが付属します。また、SSDはリムーバブル方式のケースAK-CC25に組み込んで『DA-6400』本体のベイに脱着可能な構造となっており、複数のメディアを容易に入れ替えることができます。加えて『DA-6400』はホットスワップ方式を採用しており、本体の電源オンの状態でもAK-CC25に収納されたSSDを抜き差し可能で、素早いメディアの交換を可能にします。またAK-CC25に収納されたSSDは、USB接続でパソコンの外付けのドライブとしても使用できます。
※AK-CC25、TASCAM SSDは、『DA-6400』/『DA-6400dp』に各1個付属、単体オプションとしても購入いただけます。
※記録メディアはHDDにも対応予定
デジタル信号のクオリティを左右するクロックジェネレーターには高い精度を誇るTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載し、精度+/-1ppm(48kHzの場合0.048Hz)を実現しています。
標準モデル『DA-6400』に加え、電源に起因する録音トラブルを回避するために電源回路を2系統装備したリダンダント対応モデル『DA-6400dp』をラインナップ。導入環境に合わせてお選びいただけます。
『DA-6400』は単体で64チャンネルの録音/再生が可能でありながら、1Uサイズのコンパクトな設計となっており、省スペースでの設置を可能にします。
『DA-6400』はPro Toolsシステムからタイムコードを入力でき、同期運転によるバックアップ録音が可能です。録音操作は、シリアル/パラレルコントロールによってPro Tools側から『DA-6400』を操作できます。MADIインターフェース対応のスタジオ/ライブシステムにおいては、MADI Thru出力対応のオーディオインターフェースカードIF-MA64/EXを使用することで、『DA-6400』をミキサー卓とPro Toolsなどメインの録音システムとの間に組み込むことができ、バックアップシステムをシンプルに追加できます。その他Danteなどのインターフェース対応システムにおいても『DA-6400』があれば、メインシステムと同規模のシステムを2系統用意することなく、コンパクトにバックアップシステムを構築することが可能になります。
単体で使用が可能な『DA-6400』は本体の質量が3.9kgと可搬性の面でも優れており、様々な会場に持ち込むバックアップレコーダーとしても高い機動性を発揮します。また、ライブツアーのモニター環境のセッティングといったリハーサル用音源の録音/再生用途などにも応用可能です。
録音ファイルフォーマットはBWFに対応、ファイルに時間情報が記録可能で、ファイル検索やPro ToolsなどDAWへのファイル取り込み作業を容易にします。
※ TIMECODE INに入力された時間情報をキャプチャーし、ファイルに記録することも可能です。
『DA-6400』はLTC(SMPTEタイムコード)によるタイムコード同期マスター機として使用が可能です。タイムコードフレームレートは、23.976F、24F、25F、29.97DF、29.97NDF、30DF、30NDFに対応しています。
1000BASE-TギガビットLANに対応し、ワークプロトコルはFTP(File Transfer Protocol)を採用。Windows、Macintosh、UNIXなど何れのシステムからもアクセス可能です。FTPクライアント機能搭載によりSSDとサーバー間のファイル転送も可能です。
LAN機能によるリモートコントロールや監視が可能な他、パラレル、RS-422シリアル通信インターフェース(P2プロトコル)による外部リモートコントロールにも対応します。
SNTP対応により、ネットワークを通じて『DA-6400』の内部時計を定期的に自動調整しますので、正確な時間情報を維持します。
オーディオインターフェースは、スロット方式のインターフェースカードを入れ替えることでフレキシブルな対応が可能です。別売のMADI、Dante、AES/EBUなどの様々なインターフェースカードをラインナップ。デジタル入出力のほかアナログ出力にも対応します。主要メーカー各社のレコーディングスタジオ用システムやライブシステムに対応し、導入環境に合わせてインターフェースカードをお選びいただけます。
『DA-6400』は後面に2基のオーディオインターフェーススロットを搭載しており、別売のインターフェースカードを組み合わせることで、フレキシブルな入出力に対応が可能です。例えば入力側をDante、出力側をMADIといった信号の変換も可能にします。その他、一方のスロットではMADI/Danteでメインとして56チャンネル録音を行い、もう一方のスロットでは、サブとしてAES/EBUで8チャンネルの録音を行うといった運用も可能です。またAES/EBUインターフェースカードにおいては、2枚のカードを使用することで、同時に入出力可能なチャンネル数を最大32チャンネルまで増設することが可能となります。
※AES/EBUカード2枚使用時は、96kHz/24bitで最大32入出力が可能