RODE

 
RODE NT2 - Aがイギリスの権威ある業界誌
Future Musicの名誉ある“Future Music Platinum Award"を受賞

オーストラリアのベストセラーマイクNT2が全面的に生まれ変わりました。
Trevor Curwen氏が誌上テストを行いました。

RODE NT2は過去10年間に渡り人気マイクとしての地位を築いてきました。RODEはそのNT2の後継機種としてNT2-Aを発表したのです。オーストラリアで生産されるNT2-AはNT2と比べ、見た目も然る事ながら機能面でも大きな変化があります。
NT2-Aには真空管マイクのK2と同じカプセルが使用されており、デュアルダイアフラム仕様で、無指向性から双指向性、単一指向性まで可変可能です。更に3段階スイッチで80Hz又は40Hzの低域カットが可能で、もう1つのスイッチは5dBと10dBのパッドになっています。
ポーチとマイク・クリップが付属していますが、ショックマウントはオプションになっています。

ショックマウントに設置するのが理想ですが、実際にはマイクホルダーで固定する事が多いでしょう。その場合でも固定ネジを締める事によってマイクをしっかり固定する事が可能で角度も自由に設定できます。NT2-Aは非常にノイズの少ないマイクなので、音源の音量が小さい場合にも威力を発揮します。またその反面、最大SPLも147dB(パッド使用時は157dB)まで対応可能、小さな音から大きな音まで、音源を選ばず使用可能です。

単一指向性に設定した場合、存在感のある中域、抜けの良い高域とバランスが良く、自然で濃厚なボーカルサウンドが表現できます。周波数特性のグラフを見ると3kHz辺りが上がった形になっており、それがボーカルパートを際立たせる要因となっています。また、この設定はアコースティックギターやパーカッション等の録音時にも適しています。
双指向性に設定した場合は単一指向性の場合とは若干異なり、マイクを挟んで両方向からバッキング・シンガーの録音をする際に便利です。また無指向性の設定は音源がマイクの至近距離にある場合に有効です。

NT2-A
結論
NT2-A多くの人はコンデンサーマイクを1本しか持っていないかもしれませんが、単一指向のマイクだけを見ても様々な価格で提供されています。もしあなたがコンデンサーマイクを1本だけ買うのならば、もう少し予算を出してでも指向性切り替え可能で万能なマイクを選ぶのが理にかなっていると言えます。RODE NT2-Aはその“もう少し”の予算を出す価値のあるマイクです。

評価 RODE NT2-A


スイス・アーミーナイフのような万能性型コンデンサーマイク。レコーディング全般に使用可能。


Future Music誌 / 20057月 by Trevor Curwen

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