ビオラ、と検索すると美しいビオラの花の画像が沢山出てきます。

ヴィオラで検索するとwikipediaの楽器のViola記事が出てきますね。
もろもろの事情(?)によりこのブログは「ビオラ」表記で書いています。お花の関連で検索されてたどり着いた方、ごめんなさい。

バイオリン(左)とビオラ(右)
ビオラ、ヴィオラいずれにしても楽器のビオラの話になると
「バイオリンより一回り大きい」
「脇役」
「やる人が少ない」
「バイオリニストが頼まれてパートに回る」
もう耳にタコの言い回しばかりが飛び込んできます。
肝心のビオラの音色を楽しみたい……
クラシックの名曲を探したい方はWikiに書いてありますし、Google先生がいろいろ教えてくれます。
このブログでは多分、私以外は紹介しないちょっといい感じのビオラが楽しめる数曲を紹介します。
とっておきのビオラネタ その1
■ Cream 「White Room」1968年
このタイトルを聞いて「ええっ~!!!??」と思ったあなた。
さてはクラプトンファンですね。4月の武道館良かったですね。
ジャックブルースも、ジンジャーベイカーも世を去りました。
最近ではJeff Beckも去って、ついに生で見られる三大ギタリストは恐らくクラプトンだけになってしまいそうです。
クラプトンの長いキャリアの中でクリームというバンドはわずか2年の活動期間でした。
その2年間で強烈な印象を残した名曲名演ある中で、White Roomは全編がワウペダル踏みっぱなしの哀愁のリードギターで埋め尽くされる非常に珍しい構成です。
並みのギタリストがこれをやるとたちまちディレクターさんからダメを出されておしまい。なのにクラプトンはやはり神でした。
もちろん、ジャックブルースのベースとジンジャーベイカーのドラムとの圧倒的なアンサンブルのなせる業でこそあれ、ずっと聞いていられる、何回でも聴けるギターを弾いてしまうクラプトンはやはり凄かった。
と、ビオラは?
クリームと言えば3人のグループですがそう忘れてはいけないフェリックス・パパラルディの存在です。

プロデューサーの形でレコーディングに関わり、全体のコンセプトに多大な影響をもたらしたパパラルディは、なんとビオラ弾きだったのだそうです。
そしてWhite Roomのあの印象的なイントロには、ビオラの音が入っているとのこと。
これはとある市販のスコア譜に、「ビオラ」と書いてあって初めて知りました。
そう言われて、耳をそばだてて聴き直しても、これか!とはっきり聴き取れないのが悲しいですが、このイントロの独特のボイシングはビオラの音色を入れて成立するものだったのでしょう。
さあ、皆さんもWheels of Fireを引っ張り出してよーく聴いてみてください。
ちなみにベースのジャックブルースは元々がチェロ弾き。
パパラルディとは話も合った事でしょう。伝説のグループのベーシスト、プロデューサーが弦楽器と深くかかわっていたのですね。
このCream「White Room」のイントロがずっと気になっていた方。
Pro ToolsやSteinbergなど一流ブランドのDAW、高価な音源、コンプレッサーや、ミキサーも揃えたのにあのイントロだけは作れない、その長年の苦しみから解放されるかもしれません。
White Roomのイントロのあのサイケデリックな世界があなたの手によってついに今解き明かされようとしているのです。
さあ、あなたはビオラが欲しくなったはずです。高いのでは……?
迷いようがない破格のお値段のこのビオラなら即買いできますよね!
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とっておきのビオラネタ その2
■ The Durutti Column「Without Mercy」
The Durutti ColumnはギタリストのVini Reilleyとパーカッションのブルースミッチェル2人が基本のユニット。
1980年代のポストパンク、ニューウェーブ全盛の時代に登場した、じつに静謐な音楽を聞かせるグループでした。
このWithout Mercyは長い曲ですが、パーカッション、ギター、エレピに加えてトランペットとビオラが全編に淡々と美しくフィーチャーされています。
White Roomで焚きつけられてしまったあなたは、この曲でもうビオラの虜になることでしょう。
抑制のきいた曲調、物悲しい旋律を奏でるこの楽器がビオラです。
クラシックのビオラの名曲はWikiで検索するとして、この胸に迫るThe Durutti Columnの世界にたっぷりと浸ってみてください。
何だかビオラという楽器はあなたの事を待っていた。そんな気すらしてきましたか?
ビオラならきっと長くあなたの音楽生活のメンバーとして活躍してくれる事でしょう。
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とっておきのビオラネタ その3
■ ペンギンカフェオーケストラ
70年代から80年代にかけて活躍した音楽集団ペンギンカフェオーケストラ。
サイモンジェフスを中心とした前衛風味の実に微妙な立ち位置。
クラシックともポピュラーとも決め難い、それでいて耳触り良くおしゃれな雰囲気は一世を風靡しました。
コンパクトな編成の中でビオラの音は目立たないけれど音楽全体の響きに作用していると感じます。
中音域の役割にあるビオラ。
80年代オーディオの世界ではドンシャリ登場以降、ないがしろにされてきた(言い過ぎ?)「中音域」に今一度耳を傾けてみてください。
できるだけくせの無いスピーカーシステム、またはヘッドフォンでこの端正な音楽の中で無心のひと時を過ごしてみてはいかがですか?
この3曲を聴いてしまったあなたはもうすでにサウンドハウスのビオラの注文ボタンに指がかかっていることでしょう。
サウンドハウスから最短当日の速やかな配送でビオラが届いたら、もう検品は済んでいます。開けて最速60秒であなたの弾くビオラの音が鳴り始めるのです。
ビオラの世界へようこそ。
そしてビオラと一緒に愉しい音楽生活をお過ごしください。