| AUDIX CX-111 誌上レポート(1999年6月15日付) しかしCastle氏は、AUDIXの新しいマイクCX-111、他とは違うことを強調していました。AUDIXのエンジニアはそのデザインに大変な苦労をかけ、そのマイクに本当に納得して、品質にも十分な自信が持てるまで改良を重ねたそうです。これまでのAUDIX社マイクの成功と完成度を考えると彼の言葉には信憑性があるようでした。
Group Sax AUDIXはCX-111のペア(2本)をテスト用として私に送ってきました。私がレコーディングしていたビックバンドのジャズプロジェクトのサックス用マイクとして使うのにちょうど良いタイミングでした。そのプロジェクトではNEVE8036コンソールを通して2トラックのDATにライブ録音されました。全てのリードプレーヤーは各々のセクションからソロを弾くことになっていました。私はCX-111の1つ目をアルトに、そして2つ目はテノールに使用し、2つ目はそれはバリトンリードのダビングにも使われました。 AUDIXマイクの2つの特徴は録音を始めるとわかります。まず第1にCX-111は私が良く使うマイクよりも5dBゲインが少なくてすみます。私は通常レコーディングにサックス用のマイクとしてAKG C414B/ULSを使用します。(私はC414が気に入っています。なぜかと言うとサックスのソロパートで中域に厚みが出てしまうのを防いでくれるからです)。最初、演奏者が他よりも大きな音で演奏しているからだと思いました。しかし、このマイクは全てその後の試みで5dB感度が高くなっていました。S/N比を良くする為にはとても良いことです。 第2の特徴はソロリストの音が大変素晴らしく録れることです。アルトサックスはアルトがとてもスムーズで歯切れがとても良く録れました。テノールとバリトンのサックスは、それぞれのパートのレンジにおいて滑らかで、且つ音がふくよかに録れ、特にバリトンの音は大変やさしく繊細に聞えました。全ての面で、CX-111は美しいサックスフォンの音を醸し出します。 Holds Marred マイク設置する際、CX-111用ショックマウントの取扱いは簡単ですが、あまりしっかりしていない感じがしました。ショックマウントはバインダークリップの様な仕様で、メタル・シリンダーを開くのに2つのワイヤーのようなハンドルをつまみます。そして、マイクを上から中に差し込みします。ハンドルを放すとシリンダーは閉じマイクが固定されます。 CX-111を正しくシリンダーの中へ深く設置しないと、ちょっとした弾みにマイクが上へ動いてしまいます。私は設定している時にもう少しでマイクを落すところでした。マイクを逆さにマウントする時は、気をつけてマウントして下さい。 Apples to Pricier Apples CX-111がどんな音かもっと具体的に確かめる為に、ノイマンの新製品であるTLM103とKlaus Heyne U47FETをアコースティック・ギター録りにて比べてみました。この3本のマイクを同じ長さのカナレケーブルで4チャンネルFocusrite Red Range Model 1マイクプリアンプへ接続しました。ラインレベルの信号はNeve8036のモニターセクションにパッチして、1081のプリアンプ部をバイパスし、それぞれのマイクを測定しました。 Music Annex Studio社のエンジニアの1人Chris Cooper氏は優れたギタリストですので、私が聞いている間、彼に演奏をしてもらいました。ギターはYAMAHAのアコースティックギターを使用しました。決してハイエンドではありませんがとても良い音でテープに録音できるギターです。3本のマイクは1.5mの高さの所に隣同士に並べ、そして約60cm離れた位置でギターの方向に下向きに曲げて設置しました。 この3本のマイクの中でTLM103とCX-111の音のほうがU47よりもきれいな音でした。最初はU47とギターの位置に関係があると思い、真ん中へU47を移動してみましたが、音質に変わりはありませんでした。ここからはAUDIX CX-111と新しいノイマン TLM103の争いになりました。 CX-111の高いゲイン出力を補う為のレベル調整を行った後、CX-111とTLM103を聞き比べた時2つの音があまりにも良く似ているので大変驚いてしまいました。時間をかけてよく聞き比べてみると、違いがたった1つしかないと言う結論に達し、それはTLM103のほうが若干の余分なギターの弦の音が心持ち良く聞えました。 それ以外はTLM103とCX-111は音質的にとても類似していました。それはすごい事です。CX-111は$400近くTLM103より安いにもかかわらず、TLM103には付属していないパッドスイッチとロールオフも付いています。この印象を持ったのは私だけではありません。エンジニアやお客様もコントロール・ルームで聞いた際、私と同じ様に信じられない思いでいました。 Going the Distance 次にCX-111を私のお気に入りであるノイマンのTLM193と比較してボーカルとピアノでテストしました。TLM193は$1,495、CX-111は$599とノイマンのほうがずっと高価です。 単一指向性である為、他のマイクに比べて音源からより離れた位置にマイクを設置する事ができ、CX-111がこの様な状況下でどうなるのか興味深く観察することにしました。 最初に、TLM193から18cm程離れた場所でポップフィルターを使わずに自分自身でテキストを読みながら録音を行いました。その後、マイクをCX-111に変え同じ方法で録音を行いました。このトラックは距離をもっと離して録音する次のテストの参考にするつもりでした。何故なら時折マイクのポジショニングで様々な影響が生じることがあるからです。次にマイクを横に並べ、信号をパッチしてDATに録る事にしました。そして、2本のマイクから45cm離れてテキストを読みながら2トラックを同時録音しました。(結果として、横に並べた状態で音色は変わりませんでした)。 15cm離れた所で録音したCX-111は、思ったより低音がきれいで高音の切れが良く、イコライザーを使用しなくても良いくらいでした。録音の仕上がりはとても良く、一瞬自分がトップクラスのボイスオーバーをしているかのごとく思われました。 同じ15cm離れた所で録音をしたTLM193は、滑らかな音に仕上がっていますが、私はCX-111トラックの方が音の威圧感が生き生きした音が気に入りました。 45cm離れた所で録音したトラックの比較ではTLM193の方が勝っていて、デザイン性の違いを感じました。15cm離れた所で録音したTLM193は15cmの距離のものと殆ど同じで、自分の声をとても滑らかに録ることができました。この結果TLM193は距離をとってマイク録りするのに特によくフィットする事が分かりました。同じく45cm離れた所で録音したCX-111も大変良い音でした。しかし、近距離での録音に比べローエンドと臨場感が若干落ちます。 これまでの結果を確認する為、今度はアカペラでテストをしてみました。やはりCX-111はマイクを近づけて歌うと耳にとてもやさしく、聞きやすい音で、TLM193はマイクから少し離れて使用したほうが、自分の声らしく聞えました。結論として、CX-111はポップス用ボーカルマイク(近づけての使用)のレコーディングに適しているマイクと言えます。そして、TLM193はクラッシック用ボーカルマイク(マイクを少し離しての使用)に適していると思いました。 The Piano Challenge アコースティック楽器を主に録音をしているエンジニアは多分わかると思いますが、グランドピアノのソロレコーディングはレコーディングの中でも大変難しいもので、もし無事に終えたとするなら嬉しく思えるものです。人間の声を除いて、どの楽器がスイートな音や固くてパーカッションのような衝撃音を交互に奏でる事が出来るでしょうか。グランドピアノのオーケストラの様なダイナミックレンジと共鳴音を持った楽器はマイク、技術者、スタジオ共にチャレンジを与えてくれます。 Music Annex StudioではYAMAHA のグランドピアノ、C-7を使用しています。ここでは、CX-111を2本使用したステレオ・マイクの設定で、4チャンネルFocusriteを通してPanasonic SV-3800のDATレコーダーへ接続しました。TLM-193も同様にFocusriteにつなげ、そこからもう1台のSV-3800へ接続しました。高域用のマイクロフォンは、上から4オクターブぐらいの音を録れるようにサウンドボードに記されているYAMAHAのロゴから約23cm上のところに設置しました。低域用のマイクロフォンは下の3オクターブの音を録れるようにハープから20cm上のところに設置しました。2重のステレオ・ペア・マイクはスペースをかなり取るため1つのブランドがどうしても弦に近くなりやすくなるので、マイクの設置の場所を2回変えテストを行いました。 お勧めできる使用方法としてはボイステストの方が明確に種分けできましたが、ピアノの音質を比較してみたところ再び私の印象は"高いマイク"が必ずしも"良い"とは限らないという事でした。CX-111はTLM193よりも高域にもっとオープン感があり、高域のハーモニクスに輝きを加えます。勿論、クラッシック等のレコーディングの時はこの様な音色はあまり好まれない事もあり、ヤマハのクラッシックピアノなど元から音が明るい場合などがそうです。本来持っている音質がこもりがちなピアノや、音の空間そのものが暗い場合、CX-111のレスポンスはとても有利にオープン感を伴う雄大な音質を達成する事を可能にします。 Versatility, Affordability AUDIX CX-111はスタジオの世界で、いくつかの役割を果たします。パーソナル、プロジェクト・スタジオや中堅のレコーディングスタジオでは、CX-111はボーカルやアコースティック楽器等、各種用途に使用する事が出来ます。レコーディングをする場所の条件が高出力のゲインレベルである場合ベース・ロールオフや、10dBパッドスイッチ、そして高音の伸びという条件が揃っているので、楽器やボーカルのアンサンブルにも適しています。 予算が十分ある人達で大きいカプセルのコンデンサーマイクをしょっちゅう壊してしまう場合、低価格なCX-111は大変魅力的です。大きなスタジオだったら、マイクをまとめて買うことが可能ですから、過酷な状況下において思いっきりレコーディングを行う事ができ、尚且つ素晴らしい音質を得る事が出来ます。 CX-111を使用する際に1つだけ注意してほしい事があり、それは、ショックマウントを使用する時は十分気をつけることです。CX-111を正しくシリンダーの中へ深く設置しないと、ちょっとした弾みにマイクが上へ動いて落ちる可能性があります。それ以外の事に関しては、CX-111は素晴らしい価格のとてもスゴイマイクと言えます。 |
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Event Layla
誌上レポート(6月9日付)
![]() LaylaのシステムはPCIインターフェース・カードとMIDI I/O接続端子、S/PDIFワードクロック、そしてアナログIN/OUT及びA/DとD/A変換の出来る1Uのラックマウント式ブレイクアウト・ボックスが付いています。15フィートの付属ケーブルによりオーディオカードとボックスを接続し、コンピューターとコンバーターの間で多少の距離を保つことができます。 Laylaのフロントパネルはパワースイッチとパワー・インジケーター、そしてユニットのリアパネル7と8へ直結している2個の1/4インチ・バランス入力端子だけの大変シンプルなデザインになっています。 各種Windows用のソフトウエア・アプリケーションがシステムにバンドリングされ、Syntrillium製の Cool Edit Proの簡易バージョンがシステムに含まれています。これらのプラグラムには印刷された取扱説明書は付いていません。マニュアル類はCD-ROMのなかにPDFフォーマットで入っており、若干取り扱いにわずらわしいかもしれません。勿論Laylaは幅広い種類のMac とPC用オーディオ・ソフトウエアに対応しています。 動作環境 Laylaシステムをご購入いただく前に使用しているコンピューターの動作環境を確認してください。簡単に分析できるようEVENT社のホームページから無料でダウンロードできるEcho Reporterというダイアグノスティック用プログラムを提供しています。このEcho Reporterでコンピューターをスキャンし、Lalyaを起動するにあたって十分なスペックがあるか、またハードドライブの速さ等をテストします。このテストにより、簡単にシステムの分折倍速が表示され、動作環境が対応しているかどうかがわかります。 使用しているコンピューターにIntel製の PentinumプロセッサーとPCI BIOSのバージョン2.1をサポートしているマザーボードが一般的には必要となります。Advanced Micro DevicesとCyrix製のプロセッサーで動作する事も可能ですが、問題が生じる可能性がありますのでEVENT社ではサポートしていません。またPCI2.1に対応しているマザーボード以外は保証の対象になりません。以上の様なトラブルを避ける為にEcho Reporterを動作させシステムが動作環境に対応しているか確認して下さい。Laylaをインストールする際は、WindowsのシステムサウンドをオフにすることをEVENT社では推奨しています。ほとんどのシステムサウンドは非常に低いレートでサンプリングされている為、それが起動する際Laylaのサンプリングレートのロックがリセットされ速度が遅くなる原因となります。使用前にいつもサンプリングレートの確認している場合は心配いりません。誤ってシステムサウンドをオンにしたまま使用すると11kHzのサンプリングレートでレコーディングをすることになりかねません。いずれにせよLaylaのインストールは簡単です。PCIスロットへカードを挿入して、ブレイクアウト・ボックスに接続した後、PCの電源を入れます。そしてラックマウント・ユニットの電源を入れるとプラグ&プレイが自動的に設定を完了します。ドライバーの更新はEVENT社のホームページを通して最新バージョンをダウンロードできます。 Console Yourself ![]() Laylaのハードウエアにはコントロール用のつまみはついていません。全てのパラメーターはソフトウエアで設定することが出来ます。Echo Console(ドライバー・ソフトウエアでインストール)にスクリーン上で動作するフェダーパネルとボタンがあり、それらでLaylaの全機能をコントロールします。Laylaの入出力レベル設定、シンクロナイズ設定の選択、モニター入力の調整やEasy Trimゲイン調節回路の動作等をコントロールすることができます。Easy Trimはピークレベルを察知して入力ゲインを自動調節する機能です。 Easy Trimモードを動作させるにはチャンネルで録音する最も大きな音を使ってオンにし、その後Easy Trimをオフにします。そのチャンネルの入力ゲインは自動的にダイナミックレンジを最大限生かすように設定され、驚くほど便利な機能です。 Layla入出力はスクリーン上のフェーダーとアナログのピーク・アベレージ・メーターによって表示されます。それぞれのチャンネルにはミュートとソロボタンが付いています。そしてステレオのレベルコントロールを簡単にする為、隣り合ったチャンネルを連動することができます。入出力のゲインレベルはチャンネルごとに-10dBVと+4dBuのどちらかを選択することができ、プロ用や民生機両方を使用している場合とても便利です アナログ入出力コントロールの他にEcho ConsoleにはS/PDIF出力メーターがあります。モニターミキサー入力のセクションは5種類までの入力信号を5対のペア出力チャンネルへ送ります。ミキシングコンソールを使わずにLalyaを使用する際、大変便利な機能です。 Echo Consoleで同期のオプション設定もできます。Lalyaはワードクロック、スーパークロック、S/PDIF、MIDI Time Code(MTC)をスレーブすることが可能です。さらに同期信号を出力し、クロック間の変換が可能です。私がテストした時は、LaylaをシーケンサーからのMTCにロックして、Laylaが出力するMTCによって他のシーケンサーを同期させることができました。このLaylaの同期機能を使って複数台のLaylaをロックして接続端子を2倍にも3倍にも増やすことができます。実際に、十分な数のスロットカードがあれば好きなだけLaylaのCPUに接続できます。LaylaはPCIカードを使用しているのでDMAチャンネルは必要としない為、何台接続してもすべて同じIRQを使用します。 Echo Consoleを使っている時に2つの小さな問題しか起こりませんでした。まず、初めに音を出そうとした時です。全て正しく設定されているにも関わらず、何も聞えてこないのはなぜでしょうか?Echo ConsoleがインストールされていてもWindowsのボリュームコントロール・アプレットがオーディオ設定を上書きしてしまい、そのアプレットの設定がミュートになっているからです。以上の様なトラブルを避ける為にEvent社ではボリューム・コントロールをインストールしないことを勧めています。それ以外の方法としてはボリューム・コントロールをインストールしたまま、全てミュートせずボリュームを目一杯上げておき、レベルコントロールにはEcho Consoleだけを使用します。 もう1つの問題はレベルフェーダーを0以上に調節する時に雑音が入ることです。Event社からの回答によると、Echo Consoleミキサーは一度設定したらそのまま使われるので実際の使用上における問題では無いとの事でした。嬉しいことに雑音は決して録音する時には入らず、その他のソフトウエアでミキサーを使用してもノイズはまったく有りませんでした。 Testing 1, 2, 3 ソフトウエア・アプリケーションを64MB RAMのPentiumU/300システムでチェックしたところ、Sonic Foundryの Sound Forge、Steinberg Cubase VSTとWaveLab、SyntrilliumのCool Edit Pro、CakewalkのPro Audio等、全て問題無く動作しました。WindowsはLaylaの入出力のペアを個別のサウンドカードとして認識する為、Echo Consoleでレベルを簡単に設定して使いたいアプリケーションソフトを選択します。そして入出力を選択すれば完了です。 Laylaのサウンドは素晴らしいの一言に尽きます。バランスコネクターを使わなくても、とても透き通ったクリアーな音を得ることができます。LaylaはPCI バスのコントロールに、Motorola製 56301 DSPチップを使用し、システム・データ編纂や、Echo Consoleメーター値の計算、サンプレートの変換、ディザー処理を行います。 Don't Delay(遅れがない!) 他社のデジタルオーディオ・インターフェースと同じように、Laylaの入力信号も多少の遅れが生じます。この様なオーディオ信号の遅れをレーテンシーと言います。Event社によるとLaylaの場合、それぞれの変換段階(A/DとD/A)で約0.75ms遅れます。それもまたアナログ入力からディスクに行くまでに0.75ms遅れ、ディスクからプレイバックされてアナログ入力へ行く信号も0.75ms遅れます。 ほとんどのオーディオ・インターフェースの場合、"Live"信号がADCを通りCPUでプロセスされ、オーディオ・インターフェーイスのDACを通って戻ってき後に出力がモニターされます。 コンピューターのCPUはASIOなどのソフトウエア・ドライバーを介してオーディオカードと連動します。このプロセスが変換の際に生じるディレイを大きくしてしまいがちです。 基本となるリズムトラックの上にギターの音をオーバーダビングする事を仮定すると、ギターの音が変換されコンピューターのCPUを通過するまでに、レーテンシーが顕著になります。その結果、音が聞えてくるのは弾いてから少し後になり嫌な思いをしてしまうかもしれません。ソフトウエアとハードウエアの組み合わせによってレーテンシーが0.75msより長くなることもありますが、どのソフトウエアとハードウエアを使っても起きてしまう共通の問題です。 Laylaが他のレコーディングシステムより非常に優れている理由の1つがここにあります。レコーディング中にモニターすると、Laylaは内部にあるDSPチップ信号の流れをスプリットして、ギターのオーバーダブは1度に2個所へ送られます。1つの信号は最初から録音されている基本トラックに沿って直接ディスクに録音されます。全てのトラックは同じ0.75ms のA/D 変換による遅れが生じている為、シンクの問題なく録音されます。 しかし、通常のオーディオ・インターフェースとは違いLaylaはもう一つの信号(モニター信号)をコンピューターをバイパスしてADCからDACへ送ります。理論的にはギター出力からたった1.5ms後にはモニタースピーカーから音が出てくるため、レーテンシーはほとんど感じません。 前もって録音されたリズムは ディスクから再生される際D/A 変換で0.75ms遅れます。"Live"のギター信号は1.5ms遅れます。すなわち、あらかじめ録音されたトラックの再生とLaylaの出力から入ってくるライブのギター信号では0.75msのずれが生じる訳ですが、モニターする際には何ら気になるレベルではありません。録音トラックは完璧にシンクされていることを覚えておいて下さい。 S/PDIF AND MIDI 更にLaylaの MIDIと S/PDIFの動作をチェックしたところ、全て問題なく動作しました。MIDIとオーディオを同時に再生、録音したところ、遅れや不具合は全くありませんでした。勿論、すでにMIDIインターフェースを持っていても、余分な16 MIDIチャンネルが必要となった場合、Laylaを十分に活用できます。 S/PDIFの接続においても何ら問題はありませんでした。アナログ接続端子と同時使用することが出来ます。アナログI/Oは 20ビットの解像度ですが、S/PDIF接続端子は24ビットの解像度まで使用できます。そして入力モニター用にDATデッキのメーターを使用する場合、S/PDIF出力へ入力モニターをアサインする事ができます。S/PDIF出力はIEC-958、タイプ1とタイプ2のどちらかに設定することが可能です。どちらもSCMSコピープロテクションは無視します。 Final Output Echo Consoleでの2つの小さな問題を除いては、Laylaは大変デザインが良く使いやすい機器でした。新しい競合商品が、すでに市場に出てきていますがLaylaの拡張性と多様な機能は、ここしばらくの間トップの座を譲ることはないでしょう。 Laylaは高品質で、すばらしい音質のアナログとデジタル音を提供してくれます。複数のシンクロナイズ設定、24ビットの内部処理、そしてMIDIインターフェースが一体になっているモダンなラックマウント・ユニット。これよりも良い条件を捜すのは大変だと思います。 |