| RODE NTV 誌上レポート(1999年4月6日付) パフォーマンスを重視したRODEの新しい真空管マイクは大きいながらシンプル。 Dave Foisterが偉大な作品の正体をあかす。 Studio Sound誌 1999年2月より 以下は記事全文の翻訳です。 RODEは恥かしげもなくクラッシック調のマイクロフォンのデザインを真似することによって、誰よりも成功した。その秘訣は、おそらくただそれだけに専念したからであろう。ブロードキャスターは別として、どれも昔の人気モデルを思い出させることにうしろめたさはなく、全てクオリティーの高い評判のマイクロフォンとして独自に成功をおさめている。そこにオリジナルのソリッド・ステート型モデルに明確なバルブのキャラクターが加わえられたClassicが仲間入りした。そして今、バルブの暖かさを追求して、シンプルながらハイクオリティーを実現した大きな真空管モデル、NTVが誕生した。 逆説的な言い方をすると、RODEのマイクは独自のスタイルを持ったビンテージデザインなので、NTVがRodeの製品だということは一目瞭然である。シルバーグレイのステンレス・スチール製ボディに丈夫なワイヤーメッシュグリル、そして下部のリング状の部分にモデルの詳細がプリントされている。これがマイクロフォンにある唯一の文字で、Classicのようにどちらが前なのかはすぐにわかりにくく、唯一の印はグリル下の金色のマークだ。この金色のマークがRODEのトレードマークであり、マイクロフォンの光沢あるシルバーのボディや電源ユニットと比べて目立っている。 マイクロフォンのスタンドへの取り付け方は、シンプルな角度調整機能を持つ付属のサスペンションキットを使って行うが、若干わかりずらく思うかもしれない。何故なら接続ケーブルがハウスにメインの信号をフィードすることもできる位ものすごく丈夫だからだ。長時間寒いところに置いておくなら、真っ直ぐにするための特別な道具が必要になるかもしれない。そして大型コネクターを使用していて、マイクロフォンの下部のネジ式ロック・リングはスタンドマウントを支え、シンプルかつ効率的なアレンジになっている。コネクターは簡単でしっかりと合い、電気的な機能の面では完璧に最高点、そのメカニカルな堅実性は所有するだけの価値がある。 サスペンションも同様であり、役割を十分果たしている。恐らくマイクロフォンをサポートするための最大のキットの一つであり、NTVのベースに装着し、マイクを落すことなくしっかりと方向性を維持するだけの強さを備えている。角度調節のロックネジは若干小さく、確実にロックするにはこつが必要だ。高密度のプラスチック製のため、すでに重いマイクロフォンにこれ以上の負荷をかけないようになっている。アルミのフライトケースは機材全てが入る安心感のある大きさだ。 電源ユニットは他の部品に比べると比較的おとなしい設計になっている。フロントパネルには、マイクロフォンがオンであることを示す青いライトがついているだけだ。裏側に電源とアース用のスイッチが一つずつあるだけで、NTVは調整不要である。単一指向性、ピュアでシンプル、パッドやフィルターはない。 RODEはこのマイクロフォンの出力と音質に関して、キャラクターのある音ではなく、あえて透明性と正確性を選択した。取り扱い説明書ではSolen、Wima、Black Gates製のコンデンサー、Jensen製の出力トランスなど高価な部品が詳しく説明されており、カプセルも新しくなっている。ダイアフラムは1インチだが、今回はエッジに接続されている。ECC81真空管は厳選されランク付けされたものだ。 これらの結果、スペックは素晴らしい。20-20,000Hzの周波数特性、ノイズが19dBA 以下、最大SPLが 130dBという仕様は立派である。 それより大切なことは、概略の仕様からは想像がつかないほど音質が非常に素晴らしいことである。Classic は真空管の味わいを強く追求しすぎたあまり、音質的にジャストフィットしても、そのキャラクターは場合によって若干音が明るくなりすぎることがある。NTVはこれらを全て避け、音にかなりニュートラルな幅を与えた。周波帯の両極端のキャラクターは特に目をみはるものがあり、その低いノイズフロアーや、全体的なオープン感は世界最高のマイクロフォンに匹敵する。パッドのないマイクロフォンということに不安を感じるかもしれないが、NTVをサックスに近づけて使用してみた限り何ら問題はなかった。このマイクの特性は最上級のマイクに要求する全てを満たしており、音の濁りは最小限、非常に明快なこと以外に何ら原音のキャラクターを変えることなく、全ての音がそうあるべき音でそのまま出てくることを実感した。 私が思うに、NTVはRODEの最高作、RODEの偉大な作品と言っても過言ではない。 クラッシック調のモデルを求めるなら、これらが好きなファンは喜ぶはずだ。とにかく優れていることが目的なら、真面目なユーザーが喜ぶ要素を更に多く備えている。RODEは NTVの登場により音好きのこだわりと、実に優れたパフォーマンスとをマッチングさせて、最先端のリーグへと進んだ。以前のRODEが個性的なために敬遠していたのなら、NTVを試してみてほしい。きっと驚くはずだ。 |