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テルミンの修理実録 ! サウンドハウスサービスマン日記

再調整

MOOG THEREMIN:チューニングがきかなくなった。検証すると、全く音が出なくなっていたので、カバーを外すと、内部の調整ポイントを操作した形跡が有り、コアの1つの端の方がやや欠けてしまっていて、3個あるチョークコイルのフェライトコアの位置も全て不自然な位置になってしまっていたので、先ずは欠けている部分のあるコアを、調整時の回転頻度の低いコイルの物と入れ換えた後、一から調整し直した所、最終的に正常動作が得られる所まで漕ぎ付けた。一見単純そうだが、一旦調整を乱してしまうと、なかなか元の状態に戻す事が難しい楽器であった。

コイル断線

MOOG ETHERWAVEPRO:アンテナが接触不良を起こして時々音程が変わらなくなる。当初はアンテナの木部を動かすと音程が変わったり一瞬途切れたりしたが、触らなければ普通に反応して音程も変化していた。しかし、やがて自然に音程が上がった所で止まったと思ったら、その後変化しなくなり、ピッチコントロールの調整範囲から外れてしまった。そこでアンテナの端子接合面やリードなどを疑って調べたが異常無し。最終的に木製アーム内のコイルの一つの断線を発見。コイル交換にて完了となった。

木工作業

MOOG MUSIC THEREMIN:金具か何かが引っかかってケースが外れないので外れるようにして欲しいというもの。検証すると、固定ネジを外しても木製シェルが外れない。一体何が引っかかっているのだろうと隙間から覗き込んだが基板やアンテナなどの電子部品は正常にマウントされていて特に引っかかっている様子はなかったが、何と固定ネジを締めてあったネジ穴から何かが突き出て引っかかっていた。調べると本体側に埋め込んである雌ネジのカラーが浮き出てきてシェルに引っかかっていた。もう一度ネジを締めてみると、閉めた時は微妙に引っ込むがネジを取り外そうとするとまた浮いてきてしまう。そこで一旦ネジを外しておいて表から細いドライバーで押しながら巧く引っ掛けて右方向に回してやるとやっと沈み、何とかシェルを外す事が出来た。やっと原因を垣間見る事が出来たが、要はカラーを埋め込んである木の穴が緩んでしまっている事が原因であった。しかし幾つか接着材を試してみたがあまり効果的ではなく、最終的にホットボンドと収縮チューブ、瞬間ボンドの複合固定によって修復痕を残さずに完了させる事が出来た。

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